ボンドルド「少し、席を外しますよ」ベル・クラネル「え?」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/03(金) 22:39:57.18 ID:itDB2ts2O
「地上のこと、聞かせて!」
「うん、いいよ。何から話そうか……」

部屋に通されて、ひと息吐く暇もなく、ベルはプルシュカに質問責めされた。彼女はどうやら、このアビスから出たことがないらしく、外の世界に興味津々だった。かわいい。

「へえー! ベルは神様の子供なんだ!」
「うん。僕はヘスティア様の子供だよ」
「あたしはパパの娘だよ!」
「そうだね。お父さんは優しい?」
「うん! 時々パパ棒触らせてくれるよ!」
「パ、パパ棒……?」

プルシュカと話していると、ボンドルドという人がどういう人物なのかいまいち掴みにくい。虐待されたり育児放棄されているわけではないらしいが、パパ棒なんて意味深な単語にドキリとする。善人か悪人かわからない。

「ねえ、ベル」
「なんだい、プルシュカ?」
「もしよかったら、あたしも、その……」

よもやパパ棒を触らせてくれという流れではないとベルは判断して、このアビスで出会った可愛らしい女の子に冒険者として接した。

「ボンドルドさんが許可してくれるなら、僕と一緒に冒険に出よう。僕が頼んでみるよ」
「ほんとに!? 約束だからね!!」
「うん。約束ね」

指きりをすると、満足したのかプルシュカは自室に戻った。ひと眠りしようかと思ったが、ベルはこの基地を探索することにした。


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