3:名無しNIPPER[saga]
2021/12/08(水) 01:04:48.59 ID:m5KF4zenO
ルパン「んふふふ、大漁大漁♪」
次元「しかしまさかこうもあっさり行けるなんてな。いくらなんでも手応えがなさすぎる。
現に誰も追ってきやしねェ」
ルパン「もう主なテナントや施設は粗方撤収が決まってるらしいし、近々全部引き払うっ
てんでセキュリティが甘くなってんだよ。何ならもう投げやりになってんのかもね」
(麻袋の中からあふれ出たルーブル札の一枚が宙を舞い、運転しているルパンの眼前に落ちる)
ルパン「ん?待てよ、このルーブル……」
次元「持ってけ泥棒ってか……ならありがたく頂戴しておくに限るな。ってことで札びらのシャワーd「触るな!!」……悪かったよ。だが何も怒鳴るこたぁねェじゃねェか」
ルパン「悪い悪い。どんな罠が仕組まれてるか分かったもんじゃないからさ。何せこれただのルーブルじゃねェからな。俺たちゃまたしてもとんでもないブツに手ェ出しちまったようだぜ次元ちゃん」
次元「どうしたんだ勿体ぶって。まさかこの期に及んで偽札って言うんじゃねェだろうな」
ルパン「偽札の方がまだマシだったかもよ。これ全部学園都市の新札。よ〜く見てみな、どれもICチップ付いてんだろ」
次元「なんだこりゃ、まるでクレジットカードみてェな……しっかしなんだってこんな物を?」
ルパン「流通を管理するためってのが表向きの理由だが……どうもそれだけじゃないらしい。なんでもこのICチップは脳に作用する超音波を出すことができて、消費意欲を操作して経済活動を自由自在に操れるんだと。ハイパーインフレだろうが大恐慌だろうが思うがまま。その筋からは『ゴート札の再来』とも呼ばれて恐れられてるぜ」
次元「マジならゴート札どころの話じゃねえぞそれ。ジョージ=オーウェルもビックリのディストピア到来じゃねェか」
ルパン「そして恐らく実態はそんなもんじゃねェ。もっとやばい仕掛けが仕込まれてると俺は踏んでるぜ」
43Res/41.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20