181:名無しNIPPER
2021/12/17(金) 21:35:29.32 ID:GyZwpHVVO
まず、一般に誤解されがちな事だが…
デジタルモンスター達の本体は、コンピューター上のデータそのものではない。
そこに宿っている、「魂」こそが生命の本体なのである。
生命を生命たらしめる「魂」の実在証明と観測は、5年前にドイツの物理学者が成功している。
かつて、アミノ酸の海という非生物からタンパク質の高分子配列を組み立て、そこから細胞膜を持つ原生生物という生命を誕生させた存在…それが「魂」である。
魂は、生命の肉体が代謝系と自己増殖機能、外界との境界を獲得するよりも、ずっと前にこの宇宙に存在していた。
そして生命活動とは、物質の単なるランダムな化学反応の連続ではない。
そこに宿る「魂」によって制御される指向性の変化である。
そう、我々が脳によって行っている思考や、それによって芽生える自我、心が感じる感情さえも、生命の本質である「魂」が行った演算の結果にすぎない。
我々の脳は、生体コンピュータである。
コンピュータとは、「計算機」…。計算のための道具だ。
我々は、肉体を操る脳と、それが生み出す心こそが生命の本体だと誤解しがちだ。
だが、それは違う。
人間を自動車に例えるならば、自我や心は「車載コンピュータ」に相当する位置付けであり、「運転手」ではない。
車載コンピュータを操作してエンジンやブレーキの制御を行う「運転手」は、自我より上位に位置する「魂」である。
そして、この関係はそのままデジタルモンスターにも当てはまる。
コンピュータ上のデータは、デジモンの「肉体」でしかない。
デジモン達の自我と魂…遺伝子は、データよりも上の領域に存在しているのである。
アミノ酸の海に溶け込んだ魂が、タンパク質の肉体を得たものが我々であり、
ネットの海に溶け込んだ魂が、コンピュータウイルスの肉体を得たものがデジタルモンスターである。
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