898:名無しNIPPER
2023/06/20(火) 21:30:19.54 ID:PlYNVC/mo
倒れたフローラモンはピクリとも動かない。
我々は数々のデジモンを観察し、データを計測していくうちに、「デジモンは強くなるにつれて代謝量が大きくなる」という法則を発見し、強さと代謝量を概算する「DP」という物理量を定義した。
今の巨大スカモンのDPは…
既存のデジモンでいうなら、クワガーモンと大体同じ数値だ。
これは「小細工抜きで強い、戦闘向きデジモン」を表している。
これまでのスカモン相手なら、立ち回りを工夫することでなんとか張り合えたが…
ここまで「シンプルに白兵戦が強い」デジモンには、もはや知恵比べでは埋められない実力差になるのだ。
巨大スカモン『きひゃまらあァァーーーッ!もう許ひひゃおかん!!ワガハイのキレイな歯をこんなにボロボロにひおって!このスカモン大王が!ブチ殺ひてやゆ!クソトカゲェェーーッ!』
スカモン大王を自称する巨大スカモンは、歯並びの良いキレイな歯が並んだ口を、一切動かさずにそう発声した。
くっ…さすがにこれは分が悪い…
一時退却だみんな!
ゴミ箱の中のゴミデータは捨てたんだ!あいつはほっておけばそのうち飢える!撤退だ!
鉄鋼会社社員「で、でも、ここで撤退したら…あいつ、ゴミデータの代わりに会社の機密データを食べ始めるんじゃ…」
うぅっ…有り得るけど…
フローラモンがまずい!
態勢を建て直すぞ!
私はデジモンキャプチャーでデジタルゲートを開いた。
マッシュモンは、フローラモンを担いでデジタルゲートへ駆け込んできた。
よし、マッシュモン収容完了!
次、コマンドラモン!来い!
コマンドラモンも、デジタルゲートへ走ってくるが…
急に止まった。
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