悪役令嬢「あんたはあたしみたいだね」腹黒王子「あはは。キミが僕なんだよ」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/02(日) 22:36:08.42 ID:nMXYXkpFO
「弟の小さい頃の話?」
「はいっ是非っ」
「あいつはああ見えてかわいい奴でさ……」

後日、お姉さんとお会いしたあたしは根掘り葉掘り家来の過去を掘り下げた。やはりというか、なんとなくわかっていたことだが、この姉は弟のことが大好物……もとい、大好きらしく、実に興味深いエピソードが聞けた。

「ぶっちゃけ、高校生になった今でも一緒にお風呂に入ったり添い寝したいと思う」
「通報しますよ」
「じょ、冗談に決まってんじゃん」

目がマジだったので一応釘を刺しておいた。実の弟に手を出すことは許されない。手を出すなら、あの腹黒王子だけにして頂きたい。

「ま、そんくらい弟のことが大切ってこと」
「なるほど」
「だから出来れば取られたくないわけ」
「……な、なるほど」

お返しとばかりに釘を刺したお姉さんは勝ち誇った顔で伝票を強奪してあたしの分のコーヒーとケーキ代を支払って立ち去った。かっけー。つーかやっぱ顔が似てた。尊いなぁ。


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