白鬼院凜々蝶「蜻さま……」青鬼院蜻蛉「うむ! 悦いぞー悦いぞー!!」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/07(金) 21:55:48.08 ID:DztBtIAJO
「どうして僕が君の膝の上に……」
「私の趣味だ。いや以前、車で許嫁殿を膝に座らせた際、存外心地良かったのを思い出してな」
「勝手な奴め……」

蜻蛉は自分勝手で自分本位。自分が良ければそれでいい。僕の気持ちなど考えていない。

「なんだ。口では文句を言いつつも、貴様の身体は意外と素直ではないか。悦いぞー!」
「うるさい黙れ」
「そうこなくてはな。私は許嫁殿のそんな意地っ張りなところが気に入っているのだ」

苛々する。それなのに、蜻蛉の膝の上は存外心地良かった。兄上……いや、父上の感触。

「蜻蛉……僕の話を訊いて」
「よし、わかった。訊こうではないか」

蜻蛉は訊いてくれる。僕の話を、きちんと。

「御狐神くんのことなんだが……」
「ふむ。双熾がどうかしたか?」
「彼は優しい。僕に優しくしてくれる」
「奴は許嫁殿が大好きだからな」
「僕も御狐神くんのことが大好きだ」
「そんな惚気話を訊かせに来たのか?」

違う。ここからが本題。ここからが肝心だ。


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