イエロー・デ・トキワグローブ「……レッドさん、好き」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/28(金) 00:49:31.59 ID:ncpD882kO
「なんだ、じゃあタマゴは産まないのか」
「は?」
「てっきりブルーがタマゴを産むと思った」
「いや、タマゴは産まないわよ」

レッドの無知さに驚愕したブルー。しかし。

「え? タマゴじゃないんですか?」
「イエロー……あんたまで」
「カップル揃ってどうかしてるぜ」

呆れるブルーとグリーンをよそに2人は。

「イエローはタマゴ産むよな?」
「はいっ! 頑張ります!」
「ちなみにオレはさっきブルーがタマゴが産むと思ってびっくりしてタマゴが漏れたぜ」
「フハッ!」

やだもうレッドさんたら。お洗濯しないと。

「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「……実はオレも嘘に驚いてタマゴ産んだ」
「え」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

戦う者と育てる者が揃って大便を漏らしてしまった。流石にちょっと反省するブルーを文字通り尻目にイエローとレッドは哄笑する。

「ブルー。お前の嘘のせいだぞ」
「な、なによ……悪かったわよ」
「今度帰る時は……期待してる」
「あ、はい……お待ちしてます」

どうも今度は心当たりを作ってから旅に出てくれるらしく、ブルーはなんだか催促したみたいで申し訳ないというか恐縮しつつ、ま、終わりよければそれでいっかと開き直った。

「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

トキワの森に響き渡る愉悦。仲は良いけれどレッドとイエローの赤ちゃんをホウオウが運んで来ることは当分ないだろうが油断大敵。

「ふぅ……なあ、イエロー」
「ふぅ……なんですか、レッドさん」
「あとで参考までにピカとチュチュにどうやってタマゴを作るのか訊いておいてくれ」
「はいっ! わかりました!」

タマゴを産む気満々なイエローが近い将来に自分の無知を恥じ入る様を見せるその日が、ブルーとグリーンは楽しみで、待ち遠しい。


【ポケモン SPECIAL - 欺く者・漏らす者】


FIN


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