22: ◆ivbWs9E0to[saga]
2022/03/06(日) 20:29:43.59 ID:NHAPh+ft0
   
 いえ、駆け出そうとしました、確かに。 
 ですが、私の身体は金縛りにあったかのように動きません。まるでヘビににらまれたカエル、もしくは朋花さんに本気で怒られた時の私のようです。 
 私の他の三人も同じ様子。そんな私たちを眺めながら、杏奈ちゃんはゆっくりと目を開けて、ゆっくりとスマホを取り出して私たちに見せてきました。 
 ピコン。とLINEの通知音。 
23: ◆ivbWs9E0to[saga]
2022/03/06(日) 20:30:22.57 ID:NHAPh+ft0
   
 見せられたメッセージ、今の状況、反省というワード。 
 これらの情報から、私たちは最悪の事態を想像しました。 
  
 「みんなには、スコーンが無くなるまでここにいてもらうね」 
24: ◆ivbWs9E0to[saga]
2022/03/06(日) 20:32:31.78 ID:NHAPh+ft0
   
 「私は無罪です。解放して頂けませんか」 
 「あっ、ずるいぞ瑞希! Chrono Lexicaは運命共同体じゃないのかよ!」 
 「法律に強い女だぞ、瑞希」 
 「じゃあ私も! 私は昴さんに付き合わされただけです!」 
25: ◆ivbWs9E0to[saga]
2022/03/06(日) 20:33:21.41 ID:NHAPh+ft0
   
 昴さんとロコちゃんは半ば諦めているのか、いかに私と瑞希さんを道連れにしようかと模索しているようです。なんたる憎しみの連鎖。 
 ん、とばっちりと言えば。 
  
 「杏奈ちゃんは、どうなるんですか⁉」 
26: ◆ivbWs9E0to[saga]
2022/03/06(日) 20:34:32.53 ID:NHAPh+ft0
   
 「あぁっ、ずるいぞ杏奈! オレも食べたいのに!」 
 「ふふっ、ごめんね。終わったらちゃんと出してあげるから。私を見たことも、きっとそのころには忘れてるだろうから……」 
 「えっ、あっ、待って杏奈ちゃん。お願い!」 
 「誰か―! ヘルプ、ヘルプですー!!」 
27: ◆ivbWs9E0to[sage]
2022/03/06(日) 20:35:21.82 ID:NHAPh+ft0
 おわりました。HTML依頼出してきます。 
 げき子とChrono-Lexicaを絡ませたかったんです。 
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