4: ◆ivbWs9E0to[saga]
2022/03/06(日) 20:14:14.45 ID:NHAPh+ft0
   
 劇場の壁にぶつかるはずのボールが、そのまま消えてなくなりました。 
 場所的に、エントランスの大扉の少し横くらいでしょうか。いえ、細かい場所なんてどうでも良いですね。 
 何かオブジェクトがあってボールが見えなくなったわけではありません。私たちと劇場の壁の間に、視界を妨げるものはありませんでした。 
  
 文字通り、ボールが「消えた」のです。 
 なんなら、消える瞬間までハッキリと見えたくらい。 
 そして、これがいつもの私の妄想ではないことは、昴さんの反応からも明らかでした。 
  
 「これは、トンネル効果、それとも時空の歪み? いや、9と4分の3番線への招待状……?」 
 「やっべー、ボールが無いとキャッチボール出来ないじゃん」 
 「昴さん!」 
   
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