289:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:33:59.66 ID:XVB8s0iW0
  
 しかし完璧とまではいかなかった。 
 スパーダは「創造」を極限まで鈍化させはしたが、 
 完全な機能停止に追いこむことはできなかった。 
  
 「創造」の根幹部分が 
 スパーダや魔女たちの知識をも超えて頑強であり、 
 「時の腕輪」の式が対応し切れなかったからである。 
 ゆえに魔帝を殺し切るのは不可能だった。 
 そこで彼は苦肉の策として、三位一体世界の外、虚無への封印を選んだ。 
  
 魔女とスパーダの知識を併せても 
 「創造」を完全には破れないと判明した以上、 
 現時点で採りうる道は封印しかなかった。 
  
 恐るべき禍根を残すことになっても、 
 それこそ、未来において災いが訪れるとわかっていても。 
 訪れる「かもしれない」ではなく、 
 「必ず訪れる」と理解していても、である。 
  
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