52:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:39:20.17 ID:XVB8s0iW0
 こうしてエーシルによって構築された混沌界は、 
 新たな生命圏を育んでいくこととなった。 
 まずは結晶化した混沌の中から、 
 エーシルの長子たる『混沌界の神々』が生じた。 
  
 彼らの性質は多種多様だった。 
 この世界は安定したとはいえ本質は混沌であり、 
 その混沌は光と闇を含むあらゆるものを含んでいたからである。 
  
 神々の性質は善性と悪性、光と闇、自制と堕落、聡明と暗愚、 
 個々それぞれであり、天界と魔界の縮図のごとき様相を呈した。 
  
 そしてエーシルはそのすべてを認めて愛情を注いだ。 
 彼自身も原初OMNEの中心核だったゆえに、 
 光と闇を含むあらゆる性質を有していたからである。 
  
 また、この長子たる神々が成長すると、 
 エーシルは彼らに「魂の苗床」の管理をゆだねた。 
 それはこの混沌界の生命源、あらゆる魂が生じる力場にして、 
 物語を紡いだのちに還るいわば「冥府」でもあった。 
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