夜叉神天衣「……行かないで」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2022/04/03(日) 22:42:13.72 ID:1uAMHkV5O
「お嬢様」

日が暮れても私は盤の前から動くことが出来ず、真っ暗で見えない盤上の駒を脳内で動かしていた。見かねた晶が襖を開けて声をかけてきた。

「お嬢様に伝えしたいことがあります」
「あとにして」
「いえ、出来れば今お伝えしたいです」

そこまで言われたら訊くしかない。促す。

「いいわ。訊かせて」
「僭越ながら別室で本日のお稽古を拝見させて頂いたのですが、衝撃の事実が判明しました」
「なによ。言ってみなさい」
「天衣お嬢様に必要以上に厳しく指導された九頭竜先生を不審に思い帰りの道中で訊ねたところ」
「八一がなんだって言うのよ」

やけに勿体ぶる晶に怪訝な視線を向けると深刻そうな顔で真相を告げた。

「あの男はどうも対局中に漏らしたらしく」
「フハッ!」
「天衣お嬢様の最後の一手に痺れて脱糞したなどと抜かしまして、たしかに車内が臭かったです」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

知ってた。抱きついた時に臭いに気づいた。
ずっと堪えていた嗤いが決壊して哄笑する。
敗着ではあるが、脱糞させるには足る一手。

「ずっと黙っていた理由がまさか糞を我慢していたからなんて。まったく、困ったお師匠様ですね」
「ふぅ……師匠が師匠なら弟子も弟子よ」
「と申されますと?」
「私だって、敗着と知って漏らしたもの」
「フハッ!」

八一が帰ったあと、それが敗着だと知って失禁した私の無様を師匠は見たくなかったのだろう。

「ふんっ……次こそは、見せつけてやるわ」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「嗤ってないで洗濯の仕方を教えなさいよ」
「はい! お嬢様の下着は高いですからね!」

ふん。1番良い下着は穿いてないんだから。
だから八一。私は待ってる。ずっとずっと。
次のレッスンでまた2人で漏らし合う日を。


【りゅうおうと二番弟子のおもらし!】


FIN


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