【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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823: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/06/18(土) 21:47:37.04 ID:hWUH9Ue/0
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【多面ダイスセットを渡した……】

あさひ「何っすか? これ、さいころ?」

ルカ「おう、ただのさいころじゃなくて複数面……かなり多い数だろ。私には使い道はよくわからねえがオマエならなんか適当に暇つぶしに使えるかと思ってよ」

あさひ「……これ、出る目の確率とかってどうなるっすかね」

ルカ「……随分知的な好奇心だな」

あさひ「あはは、最近学校で習ったっす!」

(……確率の計算、か。もう忘れちまったな)

【PERFECT COMMUNICATION】

【いつもより多めに親愛度が上昇します!】

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あさひ「あっ、あっちの機械見てみたい!」

ルカ「おいコラ、だから勝手に行くなって!」


あさひの関心のスイッチはいつ何に向けられるのか分からない。
目を離した隙に姿を消すし、触れてはいけないものほどよく触る。
この危機管理能力でよくもここまで生き残っているものだともはや感心する。


ルカ「……はぁ、なんでオマエはこう自由なんだ」

あさひ「ルカさん?」


……その感心は、慢心にも似ていた。


ルカ「……ったく、冬優子のやつはどうやってこいつの面倒を」

あさひ「……冬優子ちゃん」

ルカ「……ッ!」


迂闊だった。
自分の中だけに押しとどめているつもりだった言葉が漏れ出ていた。
きっとあさひ本人も無自覚にやっていたこと。
自分の関心にいつも以上に従順になって走り回っているのはその喪失を僅かにでも忘れるため。
気を紛らわさせるために、直視をさせないために別のものを自らに仕向けているはずだったんだろう。
でも、私が手綱を握ろうとするあまり、余計なものまで引っ張り出してしまった。
剥き出しになった喪失感が、あさひの手を緩め、床に金属が衝突する音を響き渡らせる。


ルカ「……悪い、オマエだって辛いのに思い出させちまった」


とりあえずの弁解。
されどあさひの水面には重たく大きな石が既に投げ込まれた。
波紋はそう簡単には止まない。


あさひ「……」


俯いたまま、言葉を発さない。
自分の影を見つめるまま、その奥にないものを探す。

……これは、まずったよな。


1.今は辛いけど、前に進むしかない
2.いつまでも目を背けてても仕方ないだろ

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