【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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825: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/06/18(土) 22:10:36.19 ID:hWUH9Ue/0
1 選択

どう申し開きをすればいいのか、というところから思考は始まった。
でも、それは私向けじゃない。
直面し続けた美琴との軋轢から目を背け、逃げ出した人間がどう謝るというんだ?
私は逃げて逃げて逃げた末になんとかそのチャンスをつかんだだけの事。
しかもそれを、既に逃してしまっている。


ルカ「……うざってえな」


なら、私がすべきことは申し開きじゃなくて、開き直りだ。
自分の口から出た言葉を無責任に肯定して、押し付ける。
それで乗り切るほかない、無茶するしかない。
そんな無茶でもしない限りは、この少女を救い上げられない。


ルカ「いつまでも他人に気を遣わせてんじゃねえ。ここは外の世界じゃねえんだ、オマエだって他の連中と同じ一つの数頭に入ってる」

ルカ「現実に目を向けられない、そんなの甘えに過ぎねえんだよ。どれだけ辛くても前に進まなきゃならねえ、実際冬優子はそうしてただろうが」

あさひ「……冬優子ちゃん、が」

ルカ「せっかく救い出した三峰結華は死んだ、長い間ユニットを組んだ仲間の和泉愛依も死んだ。それでもオマエと言う存在がいたから、あいつは凹む時間も惜しんで前に進んだ」

ルカ「あいつがその感情を乗り切ったかと言われれば答えはノーだ。でも、だとしてもあいつは前に進むことを選んだ。引きずりながらでも前に進むことを選んだ」

ルカ「オマエもあいつを慕ってんなら……その後ろ姿を見習うぐらいしやがれ」


本当に無責任な言葉だ。
自分にもできていないことを相手に要求する、ここにインターネットの眼なんてあろうものなら大炎上だろうな。
でも、ここは絶海の孤島。
誰にも干渉されない、干渉を求めることもできない。
自分に向けられた言葉は、自分で噛み砕くほかない。


あさひ「……難しいっす」

ルカ「……」

あさひ「ルカさんの言葉、難しいんですぐには分からないっす。……でも、分かりたい、理解したいって思ったっす」

あさひ「……だから、ちょっとだけ待ってもらっていいっすか?」

ルカ「……ちょっとだけな」


……言葉が響いたのかどうか、感触は分からない。
ただ、彼女が俯いていた顔を面に上げたのだけは確かだった。

私とあさひはそのまま、言葉を交わすことなくホテルへと戻った。

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【親愛度が上昇しました!】

【芹沢あさひの親愛度レベル…10.0】

【希望のカケラを手に入れました!】

【現在の希望のカケラの数…17個】



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