【シャニマス】摩美々「事務所対抗サッカー大会?」
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19:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 11:55:55.68 ID:+TIzlW0iO
 「よろしくばい!」 
 「よろしくお願いしまーす?」 
 恋鐘があいさつしたのは、相手チームで一番売れているアイドルだった。 
 「あの〜恋鐘さん、大丈夫ですかぁ?」 
 「え?何が…」 
20:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 11:58:36.67 ID:+TIzlW0iO
 「う、うちは…はぐっ」 
 「あー、大丈夫ですかー?」 
 緊張で脚が震える。こけた姿を嘲笑うかのような笑みを浮かべる相手が怖くて仕方がない。 
 「ほら、立てるかい恋鐘」 
 「しっかりしてよー」 
21:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:00:33.15 ID:+TIzlW0iO
 「ふひひひ、よろしくお願いします」 
 「…あぁ、よろしく」 
 咲耶にマッチアップしたのはオカルト系で売り出されているアイドルだった。 
 「はぁ、はぁ…」 
 「大丈夫かい?息が切れているようだけれど…」 
22:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:01:18.27 ID:+TIzlW0iO
 「ピィィィイ」 
 試合開始のホイッスルが鳴り響く。 
 「さてと…」 
 摩美々はボールを持ってあたりを見回す。 
 「言っとくけど、パスコースはないわよ」 
23:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:01:49.02 ID:+TIzlW0iO
 「…やめて」 
 「え?」 
 「あ?」 
 パスは通ったはずだった。しかし、気づかないほど自然に咲耶はボールを奪われた。 
 「やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて…」 
24:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:02:20.54 ID:+TIzlW0iO
 「だから許せないんだって、アンティーカになってからの…可愛くなっちゃった白瀬咲耶が」 
 「ふーん…」 
 「許せない…許せない…許せない…私は咲耶様を取り戻す」 
 「だから、ずーっと私のこと睨んでるんだー」 
 「特にアンタのことは許せないみたいよ、アンタ、特に白瀬と仲いいもんね」 
25:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:23:26.68 ID:+TIzlW0iO
 「い、いけん、はよ取り返さんと…」 
 奪われたボールを取り返そうと恋鐘が詰める。 
 「は?近寄らないで?」 
 「ぶべ!?」 
 まだ緊張が解けていないのだろうか、簡単なフェイントに引っかかってこけさせられる。 
26:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:25:39.81 ID:+TIzlW0iO
 「流石にアレよりマシなのいるでしょ」 
 「うぅ…」 
 悪意しかない嘲笑が恋鐘を襲う。もちろんこれも相手の作戦だ。咲耶を分断し、恋鐘の心を折る。そうすることで点を取るFWを機能させないことが目的なのだ。 
 「私はアンタも嫌いなの」 
 「ふぇ?」 
27:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:29:17.54 ID:+TIzlW0iO
 (恋鐘…) 
 何か言われているのはわかっている。それが良くないことであることも、けれど摩美々には聞こえない。 
 「行かせないわよ」 
 「…しつこい人は嫌われますよー」 
 ボールを取りに行こうにも、恋鐘に声をかけようにもこの女のマークが邪魔で思うように動けない。 
28:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:29:58.14 ID:+TIzlW0iO
 「経験者ですかー?」 
 「…それがどうかした?」 
 別に経験者を採用することは珍しいことではない。たまたま283プロにはいなかっただけだ。しかし… 
 「いや、あなたみたいな人見たことないなーってー」 
 「…昨日デビューしたの」 
29:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:30:34.25 ID:+TIzlW0iO
 「とにかく、私はあなたに何もさせないから」 
 摩美々にセンスがあると言えど経験者には及ばない。一瞬の駆け引きやセオリーの引き出しが違う。 
 「ま、私以外で勝てばいいだけですしー」 
 「そんなこと言ってて大丈夫なの?」 
 「んー?」 
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