【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4
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341: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/07/03(日) 21:15:45.88 ID:kq3pidQz0

ちょうど、テレビで懐かしのアイドル特集をやっていた。

今の自分とそう年齢も変わらないだろう少女たちが、華々しいステージでたくさんの人に囲まれて、手放しの賞賛をシャワーのように浴びている。
彼女が歌えば誰しもが耳を傾け、彼女が踊れば誰しもが拍手する。
アイドルでいること、は人間にとって一番の肯定を得られるものだろうと思った。

でも、別に彼女たちはただくじ運がよかったという話ではない。

専門的なことは分からない、でも彼女たちの笑顔や歌声に心が惹きつけられるのは確かにアイドルとしての実力なんだろう。
歌詞に託されるメッセージを、胸へと浸透させる歌い方。
私たちに夢と希望を与える仕事というのはあながち綺麗事でもない。
少なくとも、私が今この食べ残しを片付けるのに必要な分のエネルギーを得るには十分なだけのものがあった。

それからは、その時間が一週間の楽しみになった。
チャンネルを触ることは許されないが、それは逆にこの番組を視聴するのに制限もかからないということ。
決まった時間になると積極的にホールに出るようになり、合間合間でアイドルの観察を始めた。
時には歌を口ずさみ、時には軽やかなステップを真似て。
少しずつ生活の中のアイドルが占める割合も増えていった。



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