勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/30(木) 20:12:00.35 ID:KpvTj3yS0
『坑道最下層_簡易前哨基地』



…公爵が狙って居るのはオーク領の向こう側にあるかつてヒュー・ストンと言われた地にある箱舟なんだ

そこに未だかつてない古代遺物の存在を知った機械省の高官たちはまんまと食いつきオーク領への進軍を強行した

だが10年前に離反した機動隊たちが行く手を阻み計画通りに進軍は進まなかった

業を煮やした公爵は外海から攻略する作戦に切り替え海軍を取り込み始めた


女戦士「ふむ…ではやはり公爵が持つ黒い魔石と引き換えに海軍をすべて掌握したと思って良いのだな?」

レンジャー「大陸での覇権に海軍は大した意味を持たない…キ・カイからすると安い買い物の筈」

魔女「黒い魔石を得た機械省が何故クーデターに踏み切ったのじゃろうのう?」

レンジャー「10年前に既にその眼は出ていた…機械省と環境省の対立…この2つは政策が根本的に違う」


国の管理運営を完全に機械が判断するようにしたい機械省

対して人間が判断を下すようにしたい環境省

環境省はキラーマシンのAI開発に携わる技術者を全員解雇し

代わりに人間の脳を搭載する事で機械が物事を判断する事にならないように計らった

一方機械省は人間の脳まで機械に挿げ替える技術を成し遂げ

政府高官を含む多数に全身機械化を施した


レンジャー「機械と人間の対立は10年前から既に始まって居たんだ…それがエネルギーを得て一気に機械側に転んだ」

女戦士「つまり機械省の狙いは人間の機械化だな?」

レンジャー「恐らく…それで脳硬化症も含む石化の問題も無くなる」

魔女「それは主達…黒の同胞が望んだ事なのかえ?」

レンジャー「誓って違う…人の争いを無くし人類生存の為に最善の判断をする知恵を機械から得たかった」

女戦士「機械化した人間か…それを人間と呼んで良いのか…」

レンジャー「…」

女戦士「話は飛ぶが…離反した機動隊が私達の邪魔になるような事は起きないか?」

レンジャー「なんとも言えない…ただ向こうは古代の兵器を所持して居るから奇襲された場合全滅の恐れもある」

女戦士「ダメだな…先に片づけなければならないのは背後の安全だ」

レンジャー「フフ怖いか?俺達にとって白狼の者達も今の機動隊と同様の存在だったんだ」

女戦士「私達と機動隊が同じか…」

魔女「機動隊にはわらわ達を奇襲する動機が無いじゃろう?何も争って居らぬ」

女戦士「ふむ確かに…機動隊の目的がいまいち分からん…何故オーク側に居るのか…」

魔女「女戦士や…昔…100日の闇の時じゃ…一度国賓でキ・カイに来たじゃろう」

女戦士「あぁ…そうだったな」

魔女「あの時にわらわ達に面会した皇子は脳硬化症で亡くなったと聞いたがその病気で亡くなるにしては若すぎじゃ」

女戦士「何が言いたい?」



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