538:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/11(日) 12:33:03.80 ID:ckhR7HQw0
『甲板』
ドルァァァァ フン!!
盗賊「…しかしロープがカチカチになってて巻き取りシンドイな…ハァハァ」
学者「お?お?…おぉ…兄貴ぃ!!やっぱり横帆は追い風無い時は畳んだ方が速度出るみたいっす」
盗賊「なるほどな?だが頻繁に出し入れすんのはキツイわ…」
学者「夜の内は追い風だったんすけどねぇ…」
盗賊「どうせ昼と夜で向きが変わるんだろ…まぁ昼間だけ進めるなら前後の縦帆で進めって事だ」
学者「夜が追い風なんで上手く乗りたいっすねぇ…」
盗賊「氷山が無くなりゃそれでも良いだろうな…まぁ一応は進んでる訳だ…ゆっくり行くぞ」
ドタドタ
盗賊「よう!!何か見つけたか?」
剣士「掃除して火山灰を集めたんだ」
盗賊「そんなもん海に捨てておけ」
剣士「これ水と骨粉まぜて練れば粘土替わりに出来るよ…船尾楼の隙間風対策さ」
盗賊「骨粉なんか持って来て無いだろうが」
剣士「何かの骨が転がってたよ?炙って砕けば骨粉に出来る」
盗賊「骨?そんなん有ったか?」
剣士「一番下の船底って言うのかな?そこがゴミ捨て場になってたみたい…貝殻とかもあるよ」
盗賊「ヌハハそんな所まで見てないわな」
剣士「骨粉にしたら食料にもなるんだ」
盗賊「そうか…」---こいつ…骨を食って飢えを凌いできた訳か---
盗賊「…」---そうだ忘れてた…本来俺もそっち側の人間だったんだ---
剣士「自由にやってて構わないよね?」
盗賊「おう任せた!!こりゃ報酬払わんとな」
剣士「なんか新しい家が出来たみたいで楽しいよ…いっぱい工夫が出来そう」
盗賊「そりゃ結構!!」---見習わんとな---
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