エンド・オブ・ジャパンのようです
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45: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/28(木) 12:25:43.76 ID:t1+8sTKW0
ただA-10がドイツ軍で本格的に配備運用されだした頃には、北欧を蹂躙し尽くした【Black Bird】の活動範囲が欧州全域に広がっていた。
対深海棲艦兵器として非常に貴重な存在ではあっても、制空権を喪失しては運用自体ができない。

ドイツに凱旋した“空の魔王”は、ろくに交戦する機会もなく役立たずの穀潰しへと転落した。

『ゥオオオオォ…………』

《Admiral、イ級の轟沈を確認したわ。既に中大破していたみたいね》

『ッガァッ!?』

( <●><●>)「チ級の追撃、停止したことは見なくても解ってます」

('A`#)「なら後は走るだけだ!……畜生禁煙だけは死んでもしねえぞ!!」

( <●><●>)「少佐の息切れが喫煙習慣から来る肺の機能低下であることも解ってます」

………と、思われていたのだが、例の南部防衛戦に際して止む無く投入されたところ、全機全編隊が【Black Bird】と遭遇し膨大な機銃弾を食らいながら爆撃任務を全うした上で生還するという途轍もない大戦果を達成。
護衛や同じ対地爆撃のために投入されたユーロファイター・タイフーンの生還率が50%前後であったことを踏まえると、損害0%は奇跡的と言っても過言じゃない。

無論、元々空対空戦闘の性能は絶望的で脚も遅い為、【Black Bird】の撃墜は全く出来ない。だがその悪魔的な防弾性能と例え翼をもぎ取られても飛行を続けられる操縦性は、それ自体が奴らにとって凶悪な武器となった。

かくしてA-10【サンダーボルト】は、制空権ガン無視で深海棲艦への爆撃任務を行える貴重な戦闘機として、東欧連合軍の暫定主力戦闘機の地位を手に入れたワケだ。

( ゚д゚#)《Danger Closeまであと10秒!!前衛各位衝撃に備えろ!!》
  _
(#゚∀゚)「こっちだ!お前らで最後だぞ、急げ!!」

('A`#)「わざわざの出迎え感謝するよ!」
  _
(#゚∀゚)「チョコの分はこれでチャラだな!!」

('A`#)「ざけんな!!」

深海棲艦の“群れ”の中から飛び出し、丘を転げ落ちるようにして駆け下りていく中、上空から聞こえてきたのはエンジン音。



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