シン・エヴァ もう一つの終わり
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2022/08/20(土) 22:58:15.66 ID:YgtehLUf0
シンジ「!」

 驚いて傍らを振り返るシンジ

 いつの間にかシンジの横にマリが立っている

 第一中学校で出会った時の制服姿に戻っている

 スカートのほこりを払う仕草

 シンジも14歳の姿、ワイシャツに学生ズボン姿に戻っている

マリ「私は、落とし前をつけなきゃいけないんだよ。私がやったことの」

シンジ「落とし前……って……」

マリ「私のせいなんだよ。全部」

 苦し気な表情をシンジに向けるマリ

マリ「セカンドインパクト」

 眉をひそめるシンジ

マリ「話せば長くなるけどね……まあ、この際だし」

 道路わきのボラードに腰掛けるマリ

マリ「私、天才少女だったんだよ。飛び級で大学入って。言ったっけ?」

 首を振るシンジ

(回想)(セピア色)

   大学の構内の風景

   行きかう学生たち

   とある部屋のドアの上、「形而上…」と読める表示を見上げているマリ

マリ「研究を初めてすぐ、私は気づいた。私たちには先がないって」

   誰もいない広大な書庫で、白い手袋をはめ、机の上に置かれた古い書物の断片を読みふけるマリ

マリ「『死海文書外典』は、今で言う人類の補完を指し示していた。私たちには、もうそれしかないことを」

   書物から呆然と顔を上げるマリ

マリ「その儀式の始まりがセカンドインパクトによる海の浄化」

シンジ「でも、それはミサトさんのお父さんが――」

マリ「そ、葛城調査隊」

   南極の雪原 カルヴァリーベースの黒光りする建造物

マリ「あれをお膳立てしたの、私なんだよ。論文を書いてね。ただし、核心には触れない。その一歩手前まで」

   防寒服を着た人々が巨大な地下空間を動き回っている

マリ「わかる人には『発見』できるようにね。だから、あくまで葛城博士の仕事ってことになってる」

   南極大陸を覆いつくす爆炎



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