佐々木「はあ……えっちしたいなぁ」キョン「え?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2022/09/19(月) 21:42:08.99 ID:9zYVhOWxO
「変わり者で、捻くれているわりには基本的に良い奴で尚且つポニテが似合う子が……」
「ふん。最後のは余計だよ」

そのくらい頑張れよ。髪なら伸ばせるだろ。

「簡単に言うけどね、髪を長く伸ばすのは才能が必要なんだよ。僕にはその才能が乏しいけれど、まあそこまで言うなら伸ばすのもやぶさかではない。せいぜい感謝したまえよ」

案外チョロかった。さてここで立ち戻ろう。

「ところで何故そこまでしてお前に俺の好みを寄せなければならないんだ?」
「そのほうが都合が良いからさ」
「都合ねえ。まあ、否定はしないけどな」

漠然とそう口にすると佐々木は頬を染めて。

「都合の良い女というのは存外嬉しいね」

いかんいかん。思わず、見惚れてしまった。

「なあ、佐々木」
「なんだい、キョン」
「ちなみにお前はどんな奴が好きなんだ?」

初めて訊く質問に、佐々木は斜め上を見て。

「そうだね。まずイケメンが大前提で……」
「俺が悪かったから真面目に頼む」
「うん。わかればよろしい。察したまえよ」

シニカルに微笑みながら察したまえなんて台詞をいつか言ってみたいもんだと、思った。


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