【ラブライブ】あの季節(とき)の中で私は【ことり】
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44: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 21:13:54.80 ID:eLX6FJ2o0
小箱を受け取った私に向けて、彼女達が『開けてみて』ってジェスチャーをしているような気がする。

意を決して開けてみた小箱の中身は、デフォルメされた鳥のブローチだった。

(鳥?何の鳥か分からないけれど、やっぱり私をモチーフにした物なんだよね?)
以下略 AAS



45: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 21:14:30.98 ID:eLX6FJ2o0
それを見た彼女達が最大級の歓喜を表現している。

つられて照れ笑いのような愛想を振りまいているとき、壁にかけてあったカレンダーが不意に目に入った。

『12 09 2019』
以下略 AAS



46: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 21:15:01.52 ID:eLX6FJ2o0
---(私は彼女に、どんな顔で会えば良かったのだろう)---


47: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 22:07:21.21 ID:eLX6FJ2o0
「こっとりちゃーーーん!お誕生日、おめでとぉーーー!!!」

それは突然店内に響き渡った。

もう何が起こってもって気分の私を尻目に、次々と私に祝意を述べる集団が入店してくる。
以下略 AAS



48: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 22:07:50.51 ID:eLX6FJ2o0
「穂乃果ちゃん?!それに、みんな?!!!」

見紛う事なんてある訳が無い。

あの時私が選ばなかった未来が確かにここにあった。
以下略 AAS



49: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 23:02:49.67 ID:eLX6FJ2o0
「折角だから、バイト中のことりちゃんにサプライズ!だよ!」

「ことりの迷惑になるから、止めておいた方が良いって言ったんですけど・・・。」

「お誕生日は、みんなでお祝いするにゃー!」
以下略 AAS



50: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 23:03:19.21 ID:eLX6FJ2o0
「こ、ことりちゃん。お誕生日おめでとうございます。」

「やっぱり誕生日は盛大に祝わないとね。さぁみんなでぇ〜ニッコニ・・・」

「なんで、そこでニコニーしなきゃいけないのよぉ!」
以下略 AAS



51: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 23:53:42.50 ID:eLX6FJ2o0
それを想うと自然と涙が零れてしまう。

「あーーー!ことりちゃんが泣いちゃったにゃー!」

「凜ちゃん!そういうのは煽っちゃダメだよぉ・・・。」
以下略 AAS



52: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 23:54:12.77 ID:eLX6FJ2o0
「どうしたのですか?ことり!」

海未ちゃんが、すかさずフォローしてくれる。

でも、それすら今の私には辛くて仕方ない。
以下略 AAS



53: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 23:55:22.62 ID:eLX6FJ2o0
---(あぁ、あのときの選択は良し悪しじゃなかったんだ)---


54: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/25(日) 23:55:52.78 ID:eLX6FJ2o0
道を違えたもう一人の私に思いを馳せる・・・。

あの時、選んだ決断がどう転んだかなんて、きっと分からない。

でも、どっちを選んだから正解、どっちを選んだら間違い、なんて事は無かったのかもしれない。
以下略 AAS



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