シンエヴァ もう一つの終わり ver1.12
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:37:49.95 ID:R3+wBdbD0
 立ち止まって息を切らせているシンジ

 辺りを見回しながら叫ぶシンジ

シンジ「綾波―!」

レイの声『碇くん、どこ』

シンジ「綾波!」

 頭上を見回しながら叫ぶシンジ

AA1「ハァ……ハァ……やっと……追いついた……」

 両ひざに両手をおき、息を切らしているAA1

レイの声『碇くん、どこ』

シンジ「ここだ! でも、ここがどこなのか、わからないんだ!」

レイの声『見つけた』

シンジ「えっ?……うわっ!!」

AA1「きゃああっ!!」

 駅の北側の空が突然板張りとなってばりばりと砕け散り、巨大な手が突き出される

 飛び散る板切れから頭をかばうシンジとAA1

 おそるおそる見上げるシンジ

シンジ「あっ」

 書き割りに空いた穴の向こうに暗闇が広がり、エヴァ初号機の双眸が光を放っている

シンジ「綾波!? エヴァ初号機!」

 同じように空を見上げるAA1

シンジ「どうして? エヴァは……全部消えたはずなのに」

 穴から陽光の下に踏み出してくる初号機

 巨大な足が舗装を踏みしだき、電話ボックスのガラスが割れる

 周囲で湧き上がる悲鳴

 驚いて見回すシンジとAA1

 切り出しだった人々がいつの間にか生身の人間にもどっている

男性の声「何だあれは!!」



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