シンエヴァ もう一つの終わり ver1.12
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33:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:50:20.49 ID:R3+wBdbD0
 ブラックアウトするプラグ内

 広間の反対側の壁に突き刺さる槍

 貫かれた初号機の腕と頭部がぶら下がって揺れる

 首と左肩の断面から激しく体液を吹き出しながら、どうと地面に倒れる初号機

 崖の最後の傾斜を這うように登り、その縁に手をかけて停止する8号機

 頸のカバーが開き、エントリープラグが半ばせり出す

 プラグから這い出し、8号機の肩を伝って丘の頂部に降り立つ制服姿のマリ

 右手に銃を握っている

 断面から体液を滴らせている初号機の残骸の横をすり抜け、リリスのほうへ走っていくマリ

 リリスの十字架の根元に台座を成す神殿のような建物があり、入り口が黒々と開いている

 その前に立ち、リリスを見上げるマリ

マリ「またこいつか……ん?」

 リリスの仮面がゆっくりとはがれ始める

マリ「あっ!」

 あわてて飛びのき、地面に転がるマリ

 仮面が糸を引きながら顔からはがれ、轟音とともにマリがいた場所に落下する

 恐ろしげに仮面を見つめているマリ

 おそるおそるリリスの顔を見上げる

マリ「ん?」

 目をすがめる

 仮面の下から現れたのっぺりとした顔が、次第に人の顔のような凹凸をなしていく

 同時に、だぶついていた体の線が引き締まっていく

 呆然と見守るマリ

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 マリのはるか後方、横たわる初号機の残骸、その頸部から半ばせり出したエントリープラグ

 ハッチをこじ開け、シンジとレイが助け合いながら這い出してくる




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