163: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/05(土) 13:54:57.69 ID:Ya9HaHl50
  
     🎹    🎹    🎹 
  
  
  
  
  
 一直線に大通りを抜けて、街の南側に出ると、程なくしてダリアジムの建物が見えてきた。 
  
 途中ポケモンセンターにも寄り道して、イーブイたちのコンディションも完璧。 
  
  
 歩夢「ダリアシティのジムリーダーって……」 
  
 侑「にこさんだね!」 
  
 歩夢「ポケモンリーグの決勝のときに、解説をしてた人だよね」 
  
 侑「そうそう! しかも、元四天王! にこさんがどんなバトルをするのか、考えただけでもときめいちゃうよ♪」 
  
 リナ『ときめいちゃうのもいいけど、気を引き締めてね。にこさんは公式戦での戦績もすごく良い。間違いなく強敵』 ||  ̄ ᇫ  ̄ || 
  
 侑「リナちゃんって、そんなデータまであるんだ」 
  
 リナ『データだけならね。私には経験値が圧倒的に足りないから、侑さんのバトル、期待してる』 || ╹ ◡ ╹ || 
  
 侑「うん! 頑張るね!」 
  「ブイ」 
  
  
 ──私はジムの前に立って、息を整える。 
  
 やっぱり、ポケモンジムに入るときは緊張する。……襟を正したくなるというか、なんとなくこれから神聖な場所に入るんだって気がするんだよね。 
  
  
 侑「……よし、行こう!」 
  「ブイ!!」 
  
 侑「た、たのもー!」 
  
  
 ジムに入ると── 
  
  
 にこ「あら、チャレンジャーかしら?」 
  
  
 すぐに、にこさんに出迎えられる。よかった……! スムーズにジム戦が出来そうだ……! 
  
  
 侑「はい! 私、セキレイシティから来た、侑って言います! ジムバッジは1個持ってます!」 
  
 にこ「じゃあ、これが2つ目のジム戦ってわけね」 
  
 侑「はい! お願いします! 行くよ、イーブイ!!」 
  「ブイブイ!!!」 
  
  
 バトルスペースについて、戦闘準備は万端! 
  
  
 にこ「気合いたっぷりじゃない! いいわ、かかってらっしゃい! ──……って、言いたいところなんだけどね」 
  
 侑「え?」 
  
  
 にこさんは何故か、自分のバトルスペースを離れてこっちに歩いてくる。 
  
  
 にこ「悪いけど、私は今ジムバトルは出来ないのよ」 
  
 侑「え……? あ、あの……もしかして、今は都合が悪かったとか……?」 
  
 にこ「いや、そういうことじゃなくてね」 
  
 侑「……?」 
  
 にこ「実はにこ──ダリアシティのジムリーダーじゃないのよ」 
  
 侑「…………?」 
  
  
 私はにこさんの言っている言葉の意味がわからず、首を傾げる。 
  
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