233: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/09(水) 11:25:22.00 ID:hVp6cgNM0
  
 愛「このドッグランには、ラクライってポケモンが生息しててねぇ……」 
  
 歩夢「ラクライ?」 
  
 リナ『ラクライ いなずまポケモン 高さ:0.6m 重さ:15.2kg 
   空気の 摩擦で 電気を 発生させて 全身の 体毛に 
   蓄えている。 体毛に 溜めた 電気を 使い 筋肉を 
   刺激することで 爆発的な 瞬発力を 生み出す。』 
  
 歩夢「そのラクライが雷を落としてるの……?」 
  
 リナ『うぅん、ラクライにはそこまでのエネルギーを操る個体は少ないと思う』 || ╹ᇫ╹ || 
  
 愛「直接的な問題はラクライじゃなくて、その進化系なんだよ……」 
  
 侑「進化系って言うと……確か、ライボルトだっけ?」 
  
 リナ『ライボルト ほうでんポケモン 高さ:1.5m 重さ:40.2kg 
   たてがみから 強い 電気を 発している。 空気中の 電気を 
   たてがみに 集め 頭の 上に 雷雲を 作りだし 稲妻を 
   落として 攻撃する。 雷と 同じ スピードで 駆けると 言う。』 
  
 愛「姿は滅多に見せないんだけど……群れのボスらしくってね。ラクライの群れがいる場所にはライボルトもいるみたいなんだよ」 
  
 リナ『確かにドッグランには広範囲でラクライが生息してる。走り回るポケモンだから、活動範囲も広めかも』 || ╹ᇫ╹ || 
  
 愛「うん……だから、ドッグランはちょっとでも雨が降ると、一帯が雷雨になりがちなんだよね」 
  
 侑「そうだったんだ……」 
  
  
 私たち、慣れるためになんて言ってたけど……雨のドッグランってもしかしてすっごく危ないんじゃ……。 
  
  
 リナ『でも、問題ないと思う』 || ╹ 𝅎 ╹ || 
  
 歩夢「? どういうこと?」 
  
 リナ『ラクライやライボルトの特性は“ひらいしん”。大抵の雷は彼ら自身が吸い寄せるから、近寄らなければ雷に撃たれる可能性は低い。むしろ、雷を吸い寄せてくれる分、逆に安全とすら言える』 || ╹ ◡ ╹ || 
  
 歩夢「でも、雷鳴とか稲光は……」 
  
 リナ『そこは我慢してもらうしかない』 ||  ̄ ᇫ  ̄ || 
  
 歩夢「うぅ……だよねぇ……」 
  
  
 リナちゃんの言葉を聞いて、私は思わず肩を落とす。 
  
  
 侑「……じゃあ、どうにか突っ切っちゃう方がいいのかな?」 
  
 愛「うん……アタシもコメコで待ち合わせしてる人がいるから、早めに戻りたいんだけどさ……」 
  
 リナ『じゃあ、我慢するしかない』 ||  ̄ ᇫ  ̄ || 
  
 愛「いや、さすがに愛さんもいくら雷が苦手だからって言っても、音とか光が無理ーなんて我儘言うつもりはないよ! ラクライたちを避けられない理由があるんだよ」 
  
 侑「避けられない理由?」 
  
 愛「愛さんがここ──育て屋に来た理由と関係しててね……」 
  
  
 愛ちゃんはそう言いながら、腰からモンスターボールを外して放る。中から出てきたポケモンは── 
  
  
  「エレエレ…」 
  
  
 頭に白い稲妻のような模様を付けた紫色の小さなポケモン。 
  
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