376: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/15(火) 13:19:00.60 ID:BfviSDpF0
腹の虫が大きな主張をしてきた。
彼方「侑ちゃん頑張ってたからね〜。彼方ちゃんが美味しいご飯作ってあげるから、早く帰ろうね〜」
侑「はい……///」
照れを隠しながら、ロッジへの道を歩む。
気付けば日はすっかり沈み、夕闇が迫りつつあった。
……旅に出てから初めて、歩夢と離れて過ごす夜が訪れる。
🎹 🎹 🎹
ロッジに着くと、
穂乃果「あ、彼方ちゃん、遥ちゃんおかえり〜」
穂乃果さんがちょうど、出掛けるところに出くわす。
彼方「穂乃果ちゃん、また見回りなの?」
穂乃果「うん……ちょっとここ数日不安定みたいで、数時間置きに見て回ってるんだ」
遥「すみません……苦労をお掛けしてしまって……」
穂乃果「あはは、遥ちゃんたちのせいじゃないって〜。それじゃ、行ってくるね! 侑ちゃんたちも、ゆっくりくつろいでね」
侑「は、はい、ありがとうございます!」
「ブイ」
穂乃果さんはそれだけ言うと、夜の森の中を、ピカチュウの“フラッシュ”で照らしながら行ってしまった。
侑「穂乃果さん……やっぱり、忙しいんですね」
彼方「まあ、ちょっといろいろあってね〜……」
彼方さんが曖昧な言い方をしている辺り、昨日穂乃果さんが言っていた詳しく言えない話なんだろうけど……。
彼方「それじゃ、すぐにご飯作っちゃうから待っててね〜♪」
彼方さんはそう言いながら、キッチンへ行ってしまった。
侑「待ってる間……どうしよう」
遥「それなら、ポケモンたちのブラッシングをしてあげるっていうのはどうですか? 私もそろそろ、ハーデリアのブラッシングの時間ですし」
侑「ブラッシング……いいかも」
「ブイ?」
頭の上のイーブイを降ろして、バッグからブラシを探す。
侑「イーブイ、ブラッシングするよー」
「ブイ」
遥「ハーデリア、ブラッシングするねー」
「ワフ」
ソファに座り、私の膝の上でくつろいでいるイーブイにブラッシングを始める。
気付けば遥ちゃんも、自分のポケモンらしきハーデリアをボールから出して、ブラッシングを始めていた。
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