侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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386: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/15(火) 19:08:55.19 ID:BfviSDpF0

ただ、真姫は何故か歯切れが悪い。


真姫「……実際に見てもらった方が早いと思う」

海未「わかりました……では、ニシキノ総合病院に向かいましょう」


私は真姫と一緒に、病院の一室で眠る聖良のもとへと赴きます。





    🏹    🏹    🏹





──聖良の病室。


海未「…………」


私はその光景を見て、絶句した。


聖良「………………」


ベットに横たわる聖良は──目を開けていた。


海未「どういうことですか……これは」

真姫「意識が戻った……って言うのかしらね」


ただ、その姿には酷く違和感があった。

顔に精気がない……とでも言うのでしょうか。


海未「彼女は……起きているんですか……?」

真姫「……脳波を見る限り、人間の覚醒状態には近いと思う」


そう言いながら、真姫は聖良の顔の前でゆっくりと指を横に動かす。

すると、聖良の瞳はそれをゆっくりと追いかける。


海未「……確かに、見えていますね」

真姫「ただ、これは反射に近いというか……呼びかけても応じたりするわけじゃないのよね」


なるほど……確かにこれは説明されるよりも見た方が早いと言っていたのも理解出来る。


真姫「呼吸も自発的に出来てるし、目も見えてる。恐らく五感も正常に機能してるんだけど……思考しているように見えない」

海未「……ふむ」

真姫「強いて言うなら……意識はあるけど、意思がない……心がない、とでも言うのかしら」

海未「心が……ない」


確かに、植物状態や、記憶障害や意識障害とも何かが違う様子なのは、私の目から見てもわかる。

ただ……。


海未「心がない……というのはありえるんですか?」


その現象も正直よくわからない。心がないなんて状態の人間を考えたことがないからというのもあるが……。



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