424: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/17(木) 16:03:05.31 ID:pCSsxJZL0
女性は首を傾げる。
かすみ「かすみんはかすみんです!! かすみんちゃんじゃありません!!」
「ガゥガゥ!!」
しずく「えっと……この子の名前はかすみさんです……」
女の人「ああ、そういうあだ名ね。了解」
かすみ「あだ名じゃなくて愛称……まあいいや」
果南「私は果南。ここで海洋調査をしてるんだ」
かすみ「研究所の人ですか? ……じゃあ、博士の助手ってこと?」
果南「助手……とはちょっと違うかな。鞠莉みたいな研究目的の調査とはちょっと違うというか……まあ、趣味みたいなもんかな?」
かすみ「へー……いろんな趣味があるんですね」
しずく「それで、果南さん……ロトムのことなんですけど」
果南「ああ、そうだったね。何が聞きたいの?」
しずく「どうして、ロトムは……ここを飛び出して行ってしまったんですか?」
果南「鞠莉とケンカしたんだよ。えっとね……」
果南さんは事の顛末を話し始めた。
──────
────
──
鞠莉「──ロトム!! あなたなんてことしてくれたの!?」
怒声が研究所内に響き渡ってきて、私は「またか」と思いながら、手を止めて、鞠莉の研究室に赴く。
鞠莉の研究室のドアを開けると同時に、
「!! 果南ちゃん助けてロトーー」
ロトムが飛び付いてくる。
果南「おとと……鞠莉、またやってんの……?」
ロトムを受け止めながら、溜め息混じりに言うと、
鞠莉「今度という今度は許さないわ……! 果南、ロトムをこっちに渡して!!」
鞠莉は肩を怒らせながら、こちらに迫ってくる。
果南「何があったのさ……」
鞠莉「ロトムが環境再現装置の電力を勝手に食べちゃったのよ!! お陰で半年掛けた研究が一瞬でパーよ!」
果南「……なるほどね」
確かに、ここしばらく鞠莉はこの研究に付きっ切りだったし、怒るのもわからなくはない。
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