739: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/04(日) 12:26:59.68 ID:iC9FggQ30
どうやら調理中に飛び出してきたということを思い出したらしい。
「ワォンッ!!!」
せつ菜「ち、ちょっとウインディ!? 引っ張らないでください……! もう! 歩夢さんから“ポフィン”を貰って以来、随分食いしん坊になりましたね……?」
「ワォンッ!!!」
しずく「あ、あの……私たち、街には戻れると思うので……」
せつ菜「……すみません、いつもはこんなに食に貪欲じゃないはずなんですが……」
「ワォンッ!!!」
せつ菜「わ、わかったから……! 引っ張らないで……!」
せつ菜さんは少し焦りながらも、ウインディの背にまたがる。
せつ菜「それでは、すみませんが失礼します!」
「ワォンッ」
せつ菜さんが背にまたがると、ウインディは跳ねるようにして、カーテンクリフを登って行ってしまった。
かすみ「……なんで、この壁、登れるの……?」
しずく「…………」
レベルが違うとは、こういうことを言うのかもしれない……。
かすみ「なんか……すごかったね……」
しずく「う、うん……」
ウルトラビーストとの遭遇もだが……それ以上に颯爽と現れ、風のように去っていったせつ菜さんのインパクトがあまりにすごすぎて、私たちはしばらくの間、その場で動けずに呆けてしまっているのだった。
💧 💧 💧
──その後、間もなくして千歌さんたちが到着した。
彼方「──……ってことは、せつ菜ちゃんがやってきて、ズガドーンを倒しちゃったんだ……」
しずく「はい……」
かすみ「圧倒してました……」
千歌「さすが、せつ菜ちゃん……」
遥「でも、どうしましょう……一般人のウルトラビーストとの接触案件ですけど……」
しずく「まだ、クリフの上にいるとは思いますが……」
千歌「んー……会って説明した方がいいのかなぁ……?」
穂乃果「うーん……」
穂乃果さんは少し悩む素振りを見せる。
穂乃果「しずくちゃん、かすみちゃん。せつ菜ちゃん、ウルトラビーストを見て、どんな反応してたか覚えてる?」
かすみ「えっと……強い相手なら逃げるわけにいかない……って。全然怖がってませんでした」
しずく「そうですね……強い野生ポケモンの一種と認識していた気がします」
その強さに感じるものはあったのかもしれないけど……少なくとも外世界から来た異質なポケモンだと認識していたとは考えにくかった。
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