212: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/20(金) 12:22:21.53 ID:WJiIP5Z70
ウォーグルは再び岩の陰から飛び出して、ゲンガーに向かって飛び掛かる。
“きあいのタスキ”で防いだ以上、もうあと一撃でも入れれば、ゲンガーは戦闘不能……!
侑「行け!! ウォーグル!!」
「ウォーーーッ!!!!」
ウォーグルがゲンガーに向かって一直線に突っ込もうとした瞬間──
「ゲンガ…!!!!」
ぼわっとゲンガーが黒いオーラに包まれる。
侑「“みちづれ”も読めてるよ……!」
ランジュ「……!」
ウォーグルはそのまま突進せず──ゲンガーの目の前で垂直に飛び上がる。
侑「“そらをとぶ”!!!」
「ウォーーーーッ!!!!!」
「ゲンガッ…!!!?」
ランジュ「……!?」
先発ゲンガーの対処の難しさの本質は──“みちづれ”だ。
倒すためには当たり前だけど、ダメージを与えないといけないわけだけど……何も考えずに攻撃すれば“みちづれ”の餌食になるし、“みちづれ”を警戒して攻撃を躊躇っていると、範囲の広い技や補助技を通されて不利な状況に陥ってしまう。
だけど──フェイントを掛けてしまえば“みちづれ”の対処は可能だ。
「ウォーーーーグッ!!!!」
トドメの一撃を決めようとウォーグルが空中から切り返し、急転直下。
“みちづれ”は連続で使えない技だから、これでまずは1匹……!!
──と、思ったけど、ランジュちゃんは冷静だった。
ランジュ「“かみなり”!!」
「ゲンガァーーーッ!!!!!」
侑「……!?」
突然目の前に雷撃が落ちる。
侑「しまっ……!?」
“かみなり”は“そらをとぶ”でも避けることが出来ない。
“かみなり”は決して命中率の高い技じゃないから安易に使う技ではないけど──ランジュちゃんは“みちづれ”による1:1交換が出来ないと悟った瞬間、攻撃に切り替えてきた。
しかも、この状況に対して、技選択が完璧だった。
上空のウォーグルは突然発生した雷撃を受け、
「ウォーーー…」
フラリと落ちてくる。
──が、
「ウォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」
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