79: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/15(日) 12:18:06.61 ID:E7iRZ/bz0
かすみちゃんが栞子ちゃんの手を引っ張りながら、あちこちの屋台を見て回っている。
私はそれを後ろから見守りながら、イーブイと一緒にゆっくりと追いかける。
歩夢「ふふ♪」
「ブイ?」
歩夢「二人とも楽しそうだなって思って♪」
「ブイ♪」
特にかすみちゃんはすごく落ち込んでいたから心配だったけど……いい気晴らしになっているみたいで安心する。
栞子「歩夢さん……! このふわふわ、すごく甘くておいしいです……!」
歩夢「ふふ♪ よかったね、栞子ちゃん♪」
栞子「はい!」
かすみ「しお子ったら、どれでも喜んでくれるから、かすみんも教え甲斐があります〜♪」
栞子「昨日歩夢さんが作ってくれた、ふれんちとーすとと、ぐらたんもおいしかったですし……外の世界にはいろんな食べ物があるんですね……!」
かすみ「そうだよ〜? そして、屋台もまだまだ続きます……! コンプリート目指して頑張るよ!」
栞子「はい!」
歩夢「あはは……食べすぎないようにね」
張り切るかすみちゃんに苦笑しながら、出店通りを歩いていると、
「シャボ…」
サスケが屋台から漂ってくる良い匂いに反応して、目を覚ます。
歩夢「サスケ、おはよう。何か食べたいの?」
「シャボ…」
歩夢「えっと……それじゃあ……」
キョロキョロと屋台を見回して──
歩夢「あっ、あれならよさそう」
ポケモン用のベビーカステラの屋台を見付ける。
歩夢「すみません、ベビーカステラ……えっと、とりあえず6袋ください」
屋台のおばさん「はいよー」
大雑把に買って、みんなで分けようかな。
余っても、サスケが全部食べるだろうし。
購入したミニカステラを受け取ると、
「シャボ!!」
歩夢「あっ、こら、サスケ……!」
サスケは貰った紙袋の一つに頭を突っ込んでカステラを食べ始める。
歩夢「もう……サスケったら……食いしん坊なんだから……」
屋台のおばさん「ははっ、元気のいいアーボだねぇ!」
屋台の人に笑われてしまう。
もう恥ずかしいなぁ……。
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