117: ◆CItYBDS.l2[saga]
2023/07/02(日) 00:06:56.95 ID:0geUM6AN0
焼きあがった(あるいは焼け残った)僕の骨は、家族の手によって粛々と骨壺に収められていった。この時ばかりは、みな神妙な面持ちで僕も少しだけ緊張してしまった。妻と長男の手で、僕の頭蓋骨がツボに納められるとドッと肩の荷が下りた気持ちだった。そして最期に残った灰を、葬儀屋さんが丁寧に集めツボに流し込む。その灰の中には、前妻が棺桶に入れたチキンの灰も混ざっていることに若干の気持ち悪さが残るが、死んでしまった僕にはどうすることもできない。
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