463:名無しNIPPER
2023/08/03(木) 00:38:46.24 ID:WjBUwhWcO
「…どうやら諦めた方がいいらしいな」
『安全性が不明確な以上、やはりクラッカーが差し向けた罠かもしれないからねぇ!マルウェアを仕込まれている可能性は大いにある。このまま隔離チェンバー監禁し続けるか…処分した方が安全ではないかね?殖えられても困るだろう』
うぅ…
どっちもやりたくないな。
「おいリーダー、スポンサーさん!まだ話の途中だぞ、聞いてくれよ!」
「まだ何か報告があるのか?」
「このサラマンダモン、温泉が好きなんだってよ」
「はぁ…」
「何か分からないが、仕事が終わった後は、飼い主と一緒に天然の温泉に入ってさ。そこでフルーツを食わせてもらうのが楽しみだったんだと」
「…飼い主と一緒に?」
「デジドローンVRで映したアバターのことらしいぞ」
「なるほど…それでカリアゲ、結論は?」
「結論を急がないで聞いてくれ、リーダー」
「おぉ…?」
カリアゲは、サラマンダモンから聞き出した様々な情報を報告した。
飼い主は、デジタルゲートでデジタルワールドのいろんなところへ連れて行ってくれたらしい。
花のきれいなところを見つけたら、サラマンダモンをそこへ連れていき、綺麗な花を見せた。
ボールを使って一緒に遊んでくれたし、ピンボールなどのゲームも一緒にやってくれた。
デジタルワールドの野草などを組み合わせて、お菓子を焼いてくれたこともあったらしい。
とても甘くて、美味しかったそうだ。
…まだまだ、たくさんの思い出があるらしい。
1002Res/476.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20