469:名無しNIPPER
2023/08/03(木) 00:59:54.75 ID:WjBUwhWcO
『ちなみに、そこまで詳しい話をどうやって聞き出したのかね?』
「写真とか絵を見せたりして、聞いた」
『…』
スポンサーさんは肩をすくめて、リーダーの方を向いた。
『…クラッカーが、口のきけないブービートラップデジモンにこれだけのエピソードを吹き込む合理性はあるだろうかね?』
「…考えられないな。そんなことを聞き出そうとする者がいるということすら思いつかないんじゃないか」
『…飼い主が何者かは分からない。だが、その愛情を、私は信じてみることにしたよ』
「いつもと違って随分感情的ですね」
『同情ではないよ。合理性さ』
「…そうですか」
『…万が一ということもある。君達の研究所でブービートラップが発動したら、オペレーション・テイマーズは水の泡だ。それに…君達のビオトープは少し手狭だ。サラマンダモンは我々が預かろう』
「いいんですか?あなたの会社…クロッソ・エレクトロニクスにマルウェア被害が出る可能性があるのでは?」
『社内ネットワークに繋がなければ済む話だろう?様子を観察するには十分だ』
「…引き取ってどうするつもりですか?」
『我々のグループには、君達にセキュリティデジモンの勢力が集中しすぎることを危惧する輩もいてね。我々の中でも、セキュリティデジモンを独自に育てたいという声があるんだ』
「面倒を見る…と?」
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