536:名無しNIPPER
2023/08/06(日) 20:45:29.81 ID:3STmPaLSO
今まであまり見ることのなかった、火山周辺を探索してみた。
住んでいるデジモンはほとんどいない。
それどころか、植物すら見当たらない。
さすがにこんな環境に住んでいるデジモンはいないのだろうか。
…そう思っていたら…
黄色いスライム型デジモン、ズルモンが数匹這い回っていた。
冷え固まった溶岩を特種な酸の泡で溶かして、栄養になる物質を吸収しているらしい。
…しばらく観察していると、ズルモンは体の一部を分離し、黄色い球体をいくつか作った。
これがズルモンのデジタマのようだ。
これらも『幼年期のまま殖えるタイプ』のデジモンのようだ。
それにしても、ズルモンというデジモンは、個体群によってあまりにも形質に差がありすぎる。
海底の熱水噴出孔で硫化物を食べる個体群。
分離・合体してゲレモンへ進化する粘菌デジモンの個体群。
そして今見つけた、火山に住む個体群。
どうやらズルモンというデジモンは…
同じ見た目でも、個体群によって生活環は完全に別物となっているようだ。
餌も違う。性質も違う。
共通しているのは、酸で物質を溶かして、栄養を吸収すること。
そして毒を持っていること。
…この環境適応能力は凄まじい。
幼年期から進化せずとも、既に完成されたデジモンといえる。
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