35: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/08/15(火) 23:25:23.87 ID:k0y52NOR0
 『ゴァアアアア…………』 
  
 〈正面、Unknown反転!後退していきます!!〉 
  
 〈中尉、追撃しますか?〉 
  
 (メ゚‰ ゚)〈………いや、奴がただ“驚いただけ”で実際には深刻な損傷じゃない可能性もある、捨て置け。奴さんの再反転や新手への警戒のみ続けろ〉 
  
 〈イエッサー!〉 
  
 (メ゚‰ ゚)〈ラミレス、グリッグ、ウェイド、戻ってきて周囲警戒に移れ!奴ら図体はでかいが体色が闇夜に紛れやすい、赤外線スコープを装備しとけ! 
  
 ……ランサム、しばらくここの指揮を頼む。俺は避難民の様子を見てくる〉 
  
 〈了解〉 
  
 (メ;゚‰ ゚)(〈……相変わらずひでぇ有様だ、街中めちゃくちゃにされちまってる〉) 
  
 (メ゚‰ ゚)〈! ガスリー、代わりの車両は見つかったか!?〉 
  
 〈ダメです中尉、このあたりにある車はマウンテンバイクからスクールバスまで大体スクラップだ。なんなら“搭乗者付き”が大半を占めてます。 
  
 それにベイルに見させましたがざっとここから1.5マイルは道路状況が最悪です。砲撃痕と放置車両と瓦礫と死体の山でM1エイブラムスかガンダムでもなければまともに進めやしません〉 
  
 (メ゚‰ ゚)〈………増援、或いは新たな避難用車両の派遣要請は?〉 
  
 〈CPに通信は繋がってますが、“市内友軍と独自に連携せよ”の一点張りですよ。その独自に連携、とやらも応答が殆どない以上不可能です〉 
  
 (メ゚‰ ゚)「Goddamn……」 
  
 〈我々が輸送していた避難民20………17名は、全員トラックから降ろしました〉 
  
 「Ouch......maldito......」 
  
 「Dieu......s'il vous plaît aidez-nous......」 
  
 〈しかしながら至近弾でしたからね。横転の衝撃に加えて、砲弾片や爆炎によって殆どが負傷しています。内半分は重傷だ。特に…………〉 
  
  
  
  
 「ハァ……ハァ……」 
  
 「いいか、握亜!手を離すなよ、俺から視線を逸らすなよ…!」 
  
 「お母さん………」 
  
 〈……あの日本人家族の母親は、正直、その、絶望的です〉 
280Res/348.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20