212: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/08/30(水) 23:16:55.93 ID:IQJeaONOo
 桜野「……!」バッ 
  
 コスモス「んー?」 
  
 桜野「はぁはぁ……!」 
  
 コスモス「んー……あ、それ……!」 
  
 桜野「このロケット! 覚えてるでしょ!?」 
  
 コスモス「覚えてるも何も! 桜野が持ってたんだ、わたしのロケット!」 
  
 桜野「ここに写ってるコスモスも! ご両親も! みんな幸せそうに笑ってる!」 
  
 コスモス「うん!」 
  
 桜野「ここにはあなたとあなたの家族の大切な思い出が詰まってる!」 
  
 コスモス「うん、だからね……」 
  
 桜野「これは!」 
  
 コスモス「初めてヤクサイン作るときに使ったんだぁ」 
  
 桜野「…………え?」 
  
 コスモス「そんなに驚くことじゃないよ。プリクラとおんなじ。思い出ぱわー☆」 
  
 桜野「は、はじ、めてって……そんな、じゃああの時……あの時のヤクサイン……」 
  
 コスモス「あの時って……え、もしかしていたの!? すごいすごい! やっぱり運命感じちゃうなぁ!」 
  
 桜野「で、でも……でも、なんで……! だってこれ……コスモスの家族……両親……ヤクサインに殺されたって……!」 
  
 コスモス「あぁそれ、嘘なんだ」 
  
 桜野「……!!!」 
  
 桜野「……う……う、そ? うそ?」 
  
 コスモス「ごめんね、桜野の気を引きたかっただけなの。許してね」 
  
 桜野「そん、な……うそ……って……じゃあ、生きて……?」 
  
 コスモス「違う違う。嘘なのは、ヤクサインにーってとこ。ちゃんと死んでるよ」 
  
 桜野「っ……!」ゾクッ 
  
 コスモス「いや死んでるっていうか……」 
  
 桜野「…………ぃ、ゃ」ゾワゾワッ 
  
 コスモス「あのね、お父さんとお母さんはね……」 
  
  
  
 桜野「………………………………ぁ」 
  
  
  
 コスモス「わたしが殺したの」ニコッ 
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