300: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/09/02(土) 23:38:20.49 ID:vJPvAyp8o
シキ「桜野……シキはね……」
「ほら透、いい加減桜野にひっつくのはおやめなさい」
「……やだ」
「透!」
シキ「本当は、シキはどうしても、ウィッシュスターを桜野に持っててほしかった」
「わ、わたしは大丈夫ですから……」
「……ずびっ」
「で、でも鼻水は拭いた方がいいんじゃないでしょうか……」
「あたしティッシュ持ってるわよ。ほら透ちゃん、ちーんして」
「じ、自分でできる……」
シキ「もしかしたらこんなこと思っちゃいけないのかもしれないけど、シキは世界よりも桜野が救われたらいいなって思うのです」
「わたしがやったげよっか?」
「こら桜野、あんまり甘やかさないでくださいまし!」
「いいじゃないですかこれくらいー」
「いけませんわ。ただでさえ最近は桜野桜野とそればかりなんですから」
「ばかりじゃないし……」
シキ「本当は今すぐにでもウィッシュスターの力を桜野のために使いたい。でもそれじゃ桜野は納得してくれないと思うから」
「もしかして、おうちとかでもです?」
「それはもう」
「聞き捨てならないわね。シアさんシアさん、あたしのことも話してたりしない?」
「桜野の話が一番多いですが、朱と雪菜の話もたくさんしますわよ」
「ちょっ……!?」
シキ「いつかウィッシュスターの力を使う時が来たら、その時は桜野の願いが叶ったらいいなって思うのです」
「この子ったら本当にみんなのことが大好きで……」
「ほぅ……その話詳しく」
「私も! 私も聞きたいです!」
「シア! 余計なこと言わない!」
シキ「だから……」
桜野「シキー!」
シキ「!」
桜野「シキもおいでよー!」
シキ「……うんっ!」パタパタ
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