古美門研介「こんな機会滅多にないぞ」黛真知子「自信がないのかしら?」
1- 20
11:名無しNIPPER[sage saga]
2023/08/30(水) 00:32:47.21 ID:7KMNvF/HO
【エピローグ】

「はい……ああ、あなたでしたか。いや、わざわざ東京まで出て行って恥を掻くとは思いませんでしたよ……嬉しい? 私が? 息子に負けて漏らすほどに? フハッ! まさか」

奉公人からの電話に談笑しつつ私は訊ねる。

「ところで……あなたのことはまだバレてないんでしょうね?」
「はい。今でもこちらの古美門先生は私のことを一般公募で応募してきたと思ってます」
「そう……嫌ならいつでもやめていいんですからね」
「いえ。先生に拾って頂いた命です。せめて御子息に奉仕させて下さいませ」

服部君は、優秀な忍びだ。研介は知らない。
まさに親心子知らず。独り立ちしたつもりでいる息子はまだまだ子供という証明である。

「それに先生こっちは楽しゅう御座います」

そう嘯いて受話器越しに楽しげな声が響く。

「サンタクロースの起源は恵まれない子に無償で穀物などを配っていた4世紀の司教ニコラスとされています。恐らく彼の行いを弟子が受け継ぎ、やがて一般家庭にも広がっていったんです」
「だからどうした」
「つまりサンタクロースは無数にいるんです。親が子にプレゼントをした瞬間、その人はサンタクロースなんです。サンタクロースとは誰かが誰かを想う心そのものなんです! よってサンタクロースは存在します!!」
「詭弁が得意な黛君。何か臭うんだが?」
「さっきの仕返しですよーだ!」
「フハッ!」
「ビッグ・詭便! 大便だけに。なんちって」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

ロンドンへと旅立った安永メイへの餞別だろうか。なかなか優秀なパートナー便護士だ。
親しいわけではないが、哄笑させて貰おう。

「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

受話器を置いて確信する。洗脳ではないと。


【リーガル・トイレハイ】


FIN


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
22Res/18.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice