【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.2
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11: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2023/09/15(金) 21:20:27.69 ID:zl78yZoQ0

甜花の言葉にしばらくなーちゃんは考え込んでいた様子だった。
途中何度か言葉を返そうとしたのか、口を開いたり閉じたりして、その度に表情も晴れたり曇ったり。
なーちゃんは優しいから、甜花の言葉をやんわりと拒絶しようとしているんだろうなと思った。

でも、甜花もここは譲れないから、ずっとなーちゃんの瞳をまっすぐに見つめた。
甜花の想いを伝えるにはそれが一番だった。
次第になーちゃんの水晶玉みたいに綺麗な瞳は、小刻みに振動を始め、そこからうっすらと雫が溢れ出してきた。
それを瞼を下ろしてギュッと仕舞い込むと、なーちゃんは甜花に背を向けて走り出した。

「……ごめん、ごめんね甜花ちゃん!」

裏庭の扉がバタンと閉じて、残ったのは甜花ただ一人。
大きな深呼吸を一つしてから、手に持った鉄パイプを元の場所に戻し、なーちゃんが使った後の手のついた鉄パイプを近くに放った。
有栖川さんの亡骸に拝んでから、すくりと立ち上がる。

「……よし」

裏庭の扉に手をかけた。
なーちゃんは今頃食堂の裏口から校舎に戻ったかな。

「なんだか……ドキドキする、けど……」

さあ、ここからが甜花の本当の戦いだ。一度戦いから逃げ出してしまった甜花がなんとか漕ぎつけた延長戦。
なんとしてでもこの戦いには勝たなくちゃいけない。



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