日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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730: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/18(水) 21:52:46.24 ID:TzPqtokD0
これで90代とか出たらどうしようかと思ってました(滝汗)(少なくとも日向は気絶するので自動的に視点が日向視点ではなくなる)

17+20=37 桑田の全力には程遠いが、そこそこのダメージ。


日向「ぐふっ……! い、いい投球だったぜ、桑田……!!」

桑田「はぁっ……。はぁっ……。ってあれ? 日向パイセン? 俺、なんで……? いやつーかどこだよここ!!?」

……良かった、完全にまでとは行かないが、正気に……いつもの「桑田玲音」に戻ってくれたみたいだ。やっぱりコイツを元に戻すには野球が一番って事だったのかな。さて──


日向(……あとは任せたぞ、大神、真宮寺……!!)




────


夜長?『アッハハハハハハハハハハハハハハハ!!』ドガガガガガガガガ!!

大神「む、むぅうううううううううううううう!!』ドガガガガガガガ!!

真宮寺「ふっ!(ジャキン!) はっ!!(ズバンッ!) ……はぁ、はぁ……。(やれやれ、そろそろ「限界」って奴が近いネ……このままだと本当に──!!)」

夜長?『この島でのアンジーは無敵なんだよ!! 終一が居てくれる限り、誰にも止められないんだよ!! だから────!!?」

大神、真宮寺のコンビが、砂の天使と化した夜長を前に苦戦している最中の時だった。突如として大神に殴られた部分の砂の修復が大きく遅れだし、真宮寺に放つ羽の刃も再生する事が出来なくなる。


夜長?『え──? え、え!? な、なんで!? どうして!!? 終一は、終一はこの島に──!!』

大神「……どうやら日向が上手くやってくれた様だな……」

真宮寺「……残念だけど夜長さん。君の言う『最原終一』くんはこの島にはいないヨ。それも初めからネ」

……砂の天使がドンドンと形を崩していく。その美しい原型を、保てなくなっていく。


真宮寺「大神先輩!!」

大神「うむ! 我が身に残った力……。その全てを振り絞り、出し切ろう!! 大いなる武神よ──我にその加護を与へ賜へ!!」

夜長?『いやっ! やめてっ!! やめてよっ!! アンジーは……! アンジーは……っ!』



大神「オォォオオオオオオオオ!! オガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオがオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオガオオガオガオガオガオガァ──!!!!!」ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!



大神の、それこそ武神のような拳の乱舞が砂の天使を跡形も無く壊していく。身体も、顔も、脚も、翼も……そして、最後には全身砂だらけになったアンジーだけが残った。



アンジー「……どうし、て……。わた、しは……」ガクッ

大神「……気絶したか。……まぁ夜長も桑田も無事なようだし、何より──む!?」

大神がアンジーを抱きかかえた時、今度は先ほどのそれとは比べ物にならないほどの地震が起こる。空が、海が、島が、どんどんと形を無くして崩れ去っていく。


真宮寺「──ッツ!?(術者が居なくなった事で世界の崩壊が始まったのか!!) ──大神先輩! そのまま夜長さんを抱えて扉の向こうへ!! 日向先輩! 桑田先輩は動けそうかい!!?」

日向「あ、ああ! 俺は大丈夫だ!! ほら行くぞ桑田! ここにいたらヤバイってのは今のお前でも分かるだろ!!」

桑田「あ、お、おう! ういっす!! 訳が分かんねーけど分かりやした!!」

こうして俺達は、全員無事に扉の向こう……。絵画の外へと脱出する事に成功した。

扉の向こうに出ると、そこは異界化から解けたただの美術館の中で、俺達は無事に「元の世界」って奴に戻って来れた事を確信する。……気絶した代永を連れて美術館を出る前に、俺にはこんな幻聴が聞こえた。


──もしも……。もしも貴方がこの先の人生で、未来で「赤い薔薇のハンカチを持った小さな女の子」に出会えたら、伝えてくれるかしら。……「どうか、幸せになって欲しい」──って。


それは、俺達に最後まで協力してくれた、あの蒼い服を着た男の言葉だった。



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