日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/22(日) 09:12:37.48 ID:7MEr32He0
〜〜〜超高校級の幸運の研究教室〜〜〜
……それは、傍から見ればそりゃあ「可愛らしい光景」で済んだのかもしれない。だって、見た目は3歳の幼女だ。幾ら苗木でも王馬や江ノ島に騒ぎ立てられない限り『ロリペド変態野郎』の称号を授けられる事は無いだろう。
苗木「んむー! んむー!!」
ミミ「んー♡ えへへ♪ 結婚の約束、しちゃったね誠♪」
ただ、問題は相手が人間以上の知能と不思議な魔術の数々を使う、幻想種最強の存在である『ドラゴン』だと言うことだ。……なんだろう、とっても嫌な予感がする。具体的にはこれからのあいつの学園生活……否、苗木の人生に関わるとんでもない分岐点を目撃してしまったような……。そんな感じだ。
日向「な、苗木お前……」
最原「わ、わぁ……」
七海「お熱いねぇ……。って、冗談を言える場合じゃないよね。大丈夫? 苗木くん」
苗木「ぷはっ! はぁっ……はぁっ……!! ひ、日向先輩達……。これは、その……」
日向「何も言うな、分かってるって。──おいこらミミ! 勝手に人の唇を奪ったりなんかしたらダメだろ!?」
ミミ「むぅ……。ミミの世界では「強い雄の唇を奪えたらそれは結婚の約束をしたも同然」って言われてるもん。簡単に唇を奪われる誠が悪いんだよ」ムスー
日向「異世界の常識なのか、それともドラゴン達の中での常識なのかは分からないが『郷に入っては郷に従え』だ。少なくともこっちの世界にいる間はこっちのルールを守って貰うぞ」
ミミがほっぺたを膨らませて「むむむぅ」と不満を露わにする。……これ以上不満を溜まらせても不味いか。夢野みたいに焼け焦げにされるのはゴメンだしな。
日向「……ほら、元の世界へ帰ろう。友達もお母さんもきっと待ってるぞ」
ミミ「……しょーがないなぁ。うん、分かった」
苗木「い、良いの!!? こんなにあっさり!?」
ミミ「うん! だって「約束(契約)」したからね!! 取りあえずはお母さんに報告しに行かないと!!」
ミミはヤケに素直に苗木の腹から降りて、トコトコとこちらに歩いてくる。……思えばこの時点で「違和感」を感じるべきだったんだ、俺達は。もしくは真宮寺に事情を話すべきだったんだ……。(今更言っても後の祭りなんだが)
〜〜〜超高校級の民俗学者の研究教室〜〜〜
真宮寺「おや、早かったネ。事情を聞いた辺り、もうちょっとグズるか、さもなくば学園の一部が消滅する事態になるかもと思ってたんだけど……」
日向「お前なぁ……! ホントお前なぁ……!!」
コイツは頭が相当切れるし、いざという時は本当に頼りになるが、肝心のコイツが諸悪の根源なパターンも多いってのが本当になぁ……。つーか学園の一部が消滅する可能性があるような……。国を一夜で滅ぼすようなヤベー存在をホイホイ召喚するな!! 冗談じゃなく世界の危機だったぞ今回!!
真宮寺「それじゃあ、このボールと……。ドラゴン達をこの陣の中心に置いてくれるかナ?」
俺は最初っから頭にへばり付いてたドラゴンを引っぺがし、最原は腕の中で未だにグースカ眠っているドラゴンをそっと魔方陣の中心に置く。「クルルゥ……」という寂しげな声を出すが、後ろ髪を引かせてくれるなよ。……なんだかんだ伝説の……「ドラゴン」って存在を見れて、俺は楽しかったよ──元気でな。
苗木「えっと、じゃあミミちゃんも──」
ミミ「はーい♪ 「またね」誠♡」
ミミはあっさりと苗木の言葉に従った。……本当に、ヤケに素直だな……? 真宮寺が「……もしかして……」と呟くが、こいつも違和感って奴を感じてるんだろうか。
そうして真宮寺の唱えた呪文で魔方陣は起動し──計四体のドラゴンは無事、異世界へと送り返されていった。
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