クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
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14:名無しNIPPER[saga]
2023/11/10(金) 03:32:43.56 ID:J4m7k5JcO
「有栖川、ちょっといい?」
「ん? なに?」

僕のクラスには変わった人がいる。僕自身もかなり変わり者である自覚はあるけれど、目の前でその鋭い眼光を話しかけてきた山田に向かって飛ばしている有栖川は変わり者だ。

「あんたさ、最近田中と仲良すぎない?」
「は? だからなに?」
「そんなおとこ女、ほっとけばって話」

おーおー。よくもまあ、本人の前で村八分の相談をするものだ。お昼休憩の和やかな雰囲気が台無しじゃないか。すると、有栖川は。

「おーい、佐竹。山田引き取って」
「ご、ごめんねー有栖川さん。ほら、席に戻るよ、山田。ていうか、喧嘩売る相手は選びなさいよ」
「チッ……なんで同級生にさん付けする必要あんの? 有栖川なんか大したことないし」

山田はわかってない。有栖川はすごい人だ。

「別にさん付けなんかする必要ないのは確かだけど、山田はあたしに喧嘩売ってんの?」
「だったらどうする?」
「上等じゃん」

おもむろに席を立った有栖川は高い身長で山田を見下す。威圧感が半端ない。その美貌も含めて目立つ存在の有栖川は、入学して早々に先輩に目をつけられて、その悉くを返り討ちにしたという伝説的な喧嘩番長であった。


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