10:名無しNIPPER[saga]
2024/02/24(土) 18:03:39.43 ID:W219Lw0MO
店員に連れられ内郭区を歩くこと数分。人混みで溢れた大通りに繋がる脇道に二人はいた。
大通りほどの交通量は無いが、この脇道の交通量も中々のものである。人知れない名店があったりするのだろうか。
しかし、移動中にパンの焼ける良い匂いがしていたので空腹感が強まってしまった。
時計を見ると時刻は午後二時。昼飯には少し遅いが、食事をしてもいい時間だろう。物件探しが終わったら軽食でもつまむとしよう。
「着きましたよお客様!こちらの物件はお客様の要望にピッタリだと思うのですがいかがでしょう?」
そんなことを考えていると目的地に到着した。周囲は精肉店や魔法書店などさまざまなお店で固められている。
その中で一軒、【入居者募集中!】と書かれた看板が立てられている店がある。
外観は思いの外綺麗であり、店員の許可を得て中を拝見してみるがこちらも不潔感は無い。
「こちらは半年前に新築した鍛冶屋だったんですが、店主さんが趣味の採掘に向かったっきり音信不通となりまして。親族からの要望もあり引き払ってもらいました。一応、私が定期的に掃除をしているのでそんなに汚れてはないはずです」
119Res/103.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20