108: ◆aGr7PLCzkQ[saga]
2025/05/03(土) 21:55:49.88 ID:qvxYRMyP0
主人公「『初期の微妙な性能の上級アタッカー』『ゼロ・バスター』『おしっこマン』か……」
ライバル「『即興バトル』『一回だけのポーション』『うるさい目覚まし時計』か……」
実況「さあ突如として始まったこの試合!どんな勝負を繰り広げられるのか気になりますね解説さん」
解説「そうですね、この手札だとすでに読み合いが始まっていることでしょうから」
実況「おおっ!読み合いが見れるんですね!しかも1ターン目から!一体ここはどんな択になっているんですか?」
解説「まず今の手札だとお互い2エナジー溜めて攻撃し合うことになるのですが、両者の攻撃カードには圧倒的な格差があります」
実況「これはわかりますよ!ライバルは2コスト2パワーのバニラ『うるさい目覚まし時計』1枚しかないのに対し主人公の『初期の微妙な性能の上級アタッカー』『おしっこマン』はどちらもその上位互換!」
解説「はい、とくに『初期の微妙な性能の上級アタッカー』が非常に厄介……『防御』も貫通し『うるさい目覚まし時計』も相殺できるので、『防御』を牽制しつつ何度でも相殺しながら突然『おしっこマン』で一方的にダメージを入れるなんてこともできてしまいます」
実況「そ、それはまたまた百回に一回理論ですか!?」
解説「いえ、その場合でもライバルがあえて『溜め』で『初期の微妙な性能の上級アタッカー』を素通しすれば『うるさい目覚まし時計』が相殺されない隙を作ることもできます」
実況「す、隙って……相殺されなくてもお互い2ダメージずつ受けるだけなんですから、先にダメージを入れられる主人公に勝ちを譲るだけじゃないですか!」
解説「そうでもありません、ライバルは『一回だけのポーション』で回復できるのでお互い2ダメージならむしろライバルの方が有利になります」
実況「ああっ!もしHP1のときに5まで回復できれば実質HP9!これならパワー2とパワー3の戦いでも大きく不利にはなりません!」
解説「ただHP1で最大リターンを狙おうとすると主人公の『ゼロ・バスター』でむしろとどめを刺される危険もあるので、それを避けるならHP3から回復するだけでも十分ではあります」
実況「なるほど、しかしこれだけ読み合いで勝てる余地があるならライバルは無理に『即興バトル』で運ゲーをしにいかなくてもいいので主人公も1ターン目から『ゼロ・バスター』を通しに行くこともないのでは?」
解説「ここまでだとそう思えるかもしれませんが、『うるさい目覚まし時計』だけでは『防御』連打は突破できないのでそこにリスクをつけるために『溜め』連打から新カード狙いで『即興バトル』を出すという択が出てくるんです」
実況「た、たしかに……結局『即興バトル』を使うかもしれないなら、土壇場よりも早いうちに新カードが分かる方が展開が読みやすい……!これなら1ターン目から読み合いになるのも頷けます!」
解説「まあ、主人公は『溜め』をされるリスクを冒してまで『ゼロ・バスター』を出さずとも、ライバルが勝手に不利カードを引くことを祈ったり『即興バトル』の効果で主人公もドローはできるので、ここは思想も出るところですね」
主人公「セット」スッ
ライバル「セット…!」バッ
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