【安価とコンマ】異世界転移したかもしれない人の話
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273: ◆OCWLmJLbEU[saga]
2025/06/18(水) 01:04:45.50 ID:PMfi1DFso



カッペロ「……あ、代わりにと言ってはなんですが――」

カッペロ「そういえばもう一つ、「変わった事」がありましたね」


――難しい顔をしていたカッペロだったが、急に思い出したような口調で言った


カッペロ「といっても些細なことで、娘のフィー……フィールのことですが」

カッペロ「あの子が言っていたギルドという言葉を覚えていますか?」


――索那は記憶を辿ると、確かに言っていたと思い頷いた



索那「そういえば、それってなんのことですか?」

カッペロ「ギルド、というのは組合の俗称なのです、大昔の伝説に出てくる用語が由来ですが…」

カッペロ「今よりずっと昔、勇者と呼ばれた存在の威光にあやかり、その名前を使っていた組織があったとかで…」

索那「はぁ……それがどういう?」

カッペロ「ええと、フィーがここに来る前に急に飛び出したんです、その時言っていたことが妙に記憶に残っていて」


――思い出そうとするように頭を揺らし、そして思い出したのか口を開けた

カッペロ「ギルドの人がくる……遂にやってくる、と」

索那「んー…ええと、いまいち話がよく分からないです」

カッペロ「私自身いやに気になってしまったものですから……ただの子供の言でしかない筈なのに」

索那「(どういうことだろう…?)」


カッペロ「いやはや、埋め合わせのつもりがただ困惑させてしまったようで、申し訳ない」

索那「いえ、いろいろ聞けましたし」

カッペロ「では、今度こそ失礼します、また……」


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