安価ダンガンロンパSSを復興させたい
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18:1さん ◆5qHEn/nV7BAc
2025/07/05(土) 20:21:49.62 ID:p5pl6xro0
「…私より。ですか?」

地面に座り込んでこれからの暗い未来について想像していたときに声が聞こえた
細くて儚くて小さな声で。

「すいませんっ!!いまっ!今…」

きっと助けに来てくれた人だと思った、だから急いでその声の方向を向いて助けを求めようとしたけど。

「えっ…」

「大丈夫ですよ。森の幽霊とかではないです、精霊でもなければ魔女でもないですから、安心してください人外の類ではないです」

「あの…お怪我を?」

「生まれつきです、光に弱いので…日光をケアするために、足のことを問われているのであれば、これも生まれつきです」

私の視線に先にいるのは車いすに座っている天使みたいな女の人、幻想的な見た目で…もしかするとこれは極限時の幻なのかもしれない…
その人は私を安心させるようにお母さんみたいな優しい口調でゆっくり私に話しかけてくれている。

「現地の人とかですか?」

「申し訳ありませんが違います、恐らく貴方と同じ状況かと…」

「安心しましたっ!これで臓器ブローカーによる臓器密売のための誘拐の線とストリップダンサーとして中東辺りに拉致される心配はなくなりました!!」

「うふふ…意外と失礼ですね?内臓は元気ですし、やろうと思えば座ったまま脱げるんですよ?」

「あっ…ごめんなさい!!!つい…安心しちゃって…」

「大丈夫です。さっきなんて「なーにクララにあこがれてんのよ!アルプスの山脈から下り落ちてヤギの餌にでもなってなさい!!病弱ブス!!」って言われましたから」

「ひっどい!!!……ん?もしかして他にも人がいるんですか?」

「気になさらないで?貴方も同じようなものですよ?…ええ、皆さん。恐らく、匂いと声の感じから私を含めて15人ほどかしら」

「怖い人とかいましたか?ほら。誘拐犯みたいな…」

「大丈夫です、皆さん聞いた感じですと同じ状況ですから」

「じゃあみんな記憶喪失で森か山かわからないところに拉致されてるってことですか!?」

「…?」

首を傾げられるとともにキィッと車いすが軋む音がした。

「記憶喪失…ですか?」

「え…。名前と超高校級ってことしかわからなくて…それで途方に暮れてるって状態じゃ…」

「えっと…そう…ですね?どう申し上げたらよろしいでしょうか」

「そこで気を使わないでくださいよっ!大丈夫です…!どんな現実でも受け入れますから!逆にそこで言い淀まれると不安になっちゃいます」

「…してますね。いま」

「え!?なにしてるんですか!?」

「パーティーしてます。今。新入生歓迎ドッキリオリエンテーションだって言って」

「ぱぁてぃ?…えっ。こんなボロッボロに不安な状況なのって...」

「貴方だけです。騒がしいのが苦手で外に出た人は私みたいに何人かいましたけれど…」

なんで人がこんなに不安に押しつぶされそうになってる中でパーティーなんかしてるんだろう
いや本当に、記憶喪失を自覚してから初めて怒りが沸き上がってきた。

「えっと…はい?」

「わかりますよ。今もう飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎですから、危機感とかそういう面とかの」

「いや…記憶喪失ですよ?!記憶喪失!!!誘拐!!!」

「弱視に選定性の歩行困難です。そのカードの切り方は私の前では悪手かrと思われます」

「知らないですよ!!!自分が何者かもわからない思春期の危機なんです!!!!!」

「大学生くらいになるとインドに行きそうですね。自分探しに」

「行きませんよ!!!!というよりインドってどこですか!!!」

「そのレベルの記憶喪失なんですか?それは…」

「スフィンクスあるところですか!?ピラミッドあるところですか!?」

「あ。もともとの学力の問題ですか…」


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