30:名無しNIPPER
2025/07/06(日) 00:01:57.32 ID:DoX+pG4l0
「ねえねえっ!アナタ!そこのパーカーの!!」
私も喉が渇いたから飲み物を探していたら後ろから呼び止められた
明るくハキハキしてる声でなんだか仲良くなれそうな気がして振り向いてみるとーーー
「アナタ!記憶喪失なのよね!?すごい!すごいっ!!キャトルミューティレーションでもされたのっ!?」
赤いセーラー服に……頭にロウソク?手には数珠と十字架??
えっと……前言撤回、きっと仲良くなるのが難しそうな…独特な子で…
と言うより頭火傷しないのかな?
「私??私はね!【超高校級のオカルト部】【丑島とら】好きな物はオカルト!で。こっちはみょんみょん!あ。こっちはペソペソ!」
「え…何もいないよ?」
「うん!見えないと思う!だってこれは私が作り出したタルパ。未知不可視の使い魔たちだからっ!」
「へ…へぇ……」
「それで記憶喪失の話!詳しく聞かせて??上空に不思議な光を見たの?それとも黒いスーツの2人組に光る棒でーー」
「あ。えっとぉ…思い出せなくて…」
「どこまでの記憶が無いの!?生まれた時から?それともある一定を境に!?もし後者ならその前後に不思議な体験をしなかった!?」
「してない…かな?目が覚めたらここで…」
「集められた16人の超高校級…みんな口を揃えて目が覚めたらここにいたって言う…そして記憶喪失のアナタ…」
「きっと事件とか誘拐とかだよ…」
「違うわっ!これは選別よ!始まってしまったの!!新人類による!世界最上化計画が!」
「へ…へぇ…そ…そうなの??」
「そうよ!きっと外の世界は既に滅んでいて!ここは山奥を模した方舟!令和のノアの方舟よっ!」
そこから丑島さんは熱く熱く自分の考えを聞かせてくれた
毒のある植物の次に頭に入ってきたのは記憶喪失の私でも分かる突拍子のないオカルトの知識
なんだかすごい複雑な気分だけど…これも何かの役に立つ時が来るの…かな?
「はいっ!お近付きの印にこれをあげるわ!お守りよ」
そう言って手渡された白くてツヤツヤした真珠みたいな小さな球
…真珠より光沢が無いけど…普通の石でも無さそうな……
「これはね、私の小さい頃に抜けた乳歯を粉にして丸く固めた物なの!ビンバビンバ族では強力な魔除けとして扱われているのよっ」
キラキラした目でそんなこと言われたら捨てるに捨てれないし…捨てたら捨てたでなんだか良くないことが起こりそうな気がするよ…。
ポケットの奥にその白い球をしまい込んで私は逃げるように飲み物を取りに行った。
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