51:名無しNIPPER
2025/07/06(日) 16:26:35.83 ID:DoX+pG4l0
張り裂けそうなお腹
息をするだけで上がってくるドレッシングの匂い
もう次何か口に入れたら全部が爆発しそう…けど喉が渇いたなぁ。
「…おいお前、そこの記憶喪失の」
「は…はひ。四葉です」
「超高校級の幸運。四葉代…唯一の記憶喪失者、言わずとも既に知っている」
「そうれふか…何か御用でしょうか…」
赤髪の男の人は声の抑揚を一切変えずにそのまま言葉を続ける
今にも私は死んじゃいそうなのに
ちょっとはいたわってくれても………。
「それで?俺たちを拉致した目的はなんだ?」
……へ?
えー…拉致した目的?拉致をしたの?私?
いや。違う違う拉致されたのは私で。
何言ってるの??この人。
「…なるほどもう良い、よく理解した」
「へっ!ちょっ!ちょっと!!待ってください!私も拉致をされて!!
この状況1番訳わかってない自信しかなくて!」
「嘘は付いていない。確認はできたから、もう良いと言っている」
「じゃあなんでそんな質問をしたんですか!!ゲポッ」
「汚いぞ。休んでいろ
カマをかけただけだ、めぼしい奴ら全員にやっている、気にするな」
「気にしますよっ!それにあなたこそなんなんですかっ!」
「…俺、俺か…?そうだな。俺は【超高校級の…】」
男の人は一瞬だけ考え込んで、私の目を真っ直ぐ見つめて言った。
「【超高校級の花屋】【鬼灯 太郎】」
「花屋…お花屋さん??」
「そういうことだ、花を育てたり売ったりしている」
この見た目で?自然を愛する感じなんて全然ないのに?
しかもこんな冷たくて無愛想な人にお花が育てられるの?!
むりむりむり!私がお花だったら枯れちゃうもん!
「…ふんっ。そういう事か」
「どういうことですか!」
「その頭で少し考えるということをしてみろ、話はそれからだ」
なんだか電脳寺くんと同じくらい冷たい気がする!
あんまりお近付きにはなりたくないかなっ!もうっ!
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